読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

彩雲国物語~黒蝶は檻にとらわれる  雪乃紗衣著/由羅カイリイラスト  角川ビーンズ文庫  2008年

 『彩雲国』シリーズ17冊目、本編としては14冊目。

 吏部尚書・紅黎深解任の報で朝廷が騒然とする中、吏部侍郎・李絳攸の処分を検討するため、御史大獄が開かれることに。公明正大に絳攸を護ろうと必死な秀麗の意図は伝わらず、紅家の名に泥を塗られたと怒る紅姓官吏が、何と一斉に出仕を拒否した。しかも紅家の力で経済封鎖が行われ、王都の物価も高騰寸前。だが黎深も玖琅も、勿論邵可もそんな命令は出した覚えはない。
 新吏部尚書・楊修は王の指示を待たず、そんな紅姓官吏を片っ端からクビにし始めた。秀麗は清牙と共に事態の対応に当たり、やがて紅家のみに仕える謎の天才軍師・姫家の“鳳麟”の名に行きつく。紅家当主以外に紅家を操れるのは鳳麟しかなく、しかし鳳麟の仕業にしては今回の騒ぎは紅家にとってマイナスでしかない。鳳麟の名を騙った何者かの企みか、どうやら清牙には思い当たる節があるらしい。
 鳳麟とは誰か、偽りの命令を出した人物とは。そして事態収束の解決策として、秀麗を紅家直系長姫として後宮に上げる案が持ちあがる。…

 
 ああ、これは可哀そうだなぁ。せっかくキャリアを積んできたのに、秀麗後宮に入っちゃうのかなぁ。
 悠舜の正体も、秀麗の身体の秘密も明らかになって来ました。色々後から出てくるなぁ。秀麗については多分いいように何とかなるだろうと思っているのですが、黎深はやっぱり好きになれませんわ(苦笑;)。
 秀麗とリオウが行方不明になったまま、次の巻へ。いよいよ盛り上がります。