読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

彩雲国秘抄 骸骨を乞う 雪乃紗衣著 角川書店 2012年

 彩雲国物語のその後を描いた作品集。

 二年後、悠舜の死を描いた 第一話 雪の骨 ―悠舜―
 十年後、旺季の最期を描いた 第二話 霜の軀 ―旺季―
 旺季との関わりを描いた 第三話 北風の仮面 ―晏樹―
 後宮に入った紅秀麗との短い結婚生活を描いた 第四話 氷の心臓 ―劉輝―
 関わった人物から自分の記憶を全て消した紫仙 終話 風花 ―仙―
 鄭悠舜、紅黎深、管飛翔、黄鳳珠と劉子美の同期生が解く国試での相次ぐ不審死の真相 運命が出会う夜 ―悪夢の国試組―

 彩雲国物語の最終巻を読んでから間が空いたせいか、色々忘れていてですね;
 あれ、この人何した人だっけ、どういう経緯があったっけ、と首を傾げることしばしば;(情けない;;)
 いやぁ結構時間かかったなぁ。同じ言葉を丁寧に何度も積み重ねる文章は相変わらず、なかなか進まないなぁ、と半分自棄になっていた頃その台詞が来ました。
 劉輝は楸瑛に言った言葉「余は秀麗が歩けなくなっても、多分、毎日沓を履かせるのがちっとも苦痛ではないし」「目が見えなくなったら、手を引いて、一緒に散歩できることを嬉しいとさえ思うかもしれない」「耳が聞こえなくなったら、毎日抱きしめて心を伝えたい。きっとそれで……幸せだと思う」
 …ちょっとぐっ、と来ましたね。
 物語後半、あまり出番のなかった静蘭、絳攸、楸瑛がフォローされてましたし。それにしても、邵可は自分より先立つ娘をどう看取ったんだろう。ちょっと気になる所です。