銀の匙 Silver Spoon １・２巻 荒川弘著 少年サンデーコミックス

　祥さんにお借りしました、祥さんいつもありがとう♪

　1巻
　目的も夢もなく、大蝦夷農業高校に入学した八軒勇吾。将来の目標が定まっているクラスメートに劣等感を抱きつつ、実習や部活に悪戦苦闘の真っ最中。
　さて、広大な敷地を誇るエゾノーの春の大掃除、ゴミやらなんやら出てくる出てくる。そんな中、不思議な物体を見つけた八軒は…。

　2巻
　敷地内にあった不思議な物体はピザ用の石窯だった。クラスメイトの熱い要望に応え、100％エゾノー産のピザを焼く八軒。ピザ会で皆との結束が強まったまま迎えた地元工業高校との交流戦後、迎えた夏休みを、八軒はクラスメイトの御影の家でバイトをして過ごすことに。

　
　まさかと思いながらも表紙カバーをめくってびっくり。
　…裏表紙に、おまけの漫画がぁぁっ！
　少年サンデーコミックスでこれやった作家さんって初めてじゃないかしら、すげぇ！

　荒川さんがエッセイ漫画でやった『農業貴族』を創作物として練り直した感じ。
　普通の高校を出た私にはまぁ想像もつかない世界（笑）。学校の周囲が20キロとか、凄いですねぇ。しかもモデルの高校があるんだもんなぁ。
　美味しいもの満載、重いテーマも含みつつ。荒川さんの真面目な面が『鋼の錬金術師』より表に出ているような。…まぁ、ファンタジーではなく現実、現代を舞台にしているんだから仕方ない面もあるんですが。願わくば説教臭い展開になりませんように、私はそういうのは苦手なので；　牛の出産を感動ではなく「グロい」で表現する位だから、大丈夫だろうとは思うんですが。