読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

「守り人」のすべて 守り人シリーズ完全ガイド 上橋菜穂子 偕成社編集部 編 偕成社 2011年

 『守り人』シリーズをはじめとする上橋菜穂子作品の紹介や
 作者本人や関わりのある人達からのシリーズに対するエッセイ
 佐藤多佳子との対談
 アメリカへ『守り人』シリーズを紹介した翻訳家 平野キャシーとの講演録
 『守り人』百科や人物事典
 その後のバルサとタンダの生活を描いた短編「春の光」収録。

 異界の言葉や人物名、色々忘れてましたね~。短編でのバルサとタンダの新婚っぷりにはちょっと驚きました。
 各国の神話や創世記、地図を載せた章は、これは本編で紹介された後 発刊された本とかの最初に載せて欲しかったかも。何しろ忘れ易い体質なので;;

 上橋さんの作品とは、実は私はあまりいい出会い方をしていません。
 『精霊の木』がそもそもの最初。人類が宇宙の星々へ移住する時代、その星の先住民の記憶を受け継ぐ少女の話。この先住民の世界観が、アボリジニだったかネイティブアメリカンだったかにそっくりで、しかもそのことを主人公に「そっくりだわ!」とか言わせてしまっている。
 …冷めたんですよね~。参考にする、影響を受けるとか言うレベルを超えてるだろう、しかもその台詞は開き直りと取られても仕方ないじゃないか。
 後々、『守り人』シリーズを読んでも、世間の評価ほどのめり込めなかったのはこれが原因です。面白い話だということは十分分かるんだけど、どこかに元ネタがあるんじゃないか、と心のどこかが冷めている。残念なんですがもうどうしようもない。
 勿体ない出会い方をしてしまったな、としみじみ思います。純粋に「面白い」と読みたかったなぁ。