“文学少女”と恋する牛魔王(ミノタウロス)
天野遠子に恋した柔道部主将・牛園たくみ。この恋を応援する、という井上心葉のアドバイスでツルゲーネフ『はつ恋』を読んでみた。『はつ恋』はカラメルソースをたっぷりかけた焼き林檎、と遠子と意気投合したのも束の間、遠子はとんでもない誤解をしていた。
天野遠子に恋した柔道部主将・牛園たくみ。この恋を応援する、という井上心葉のアドバイスでツルゲーネフ『はつ恋』を読んでみた。『はつ恋』はカラメルソースをたっぷりかけた焼き林檎、と遠子と意気投合したのも束の間、遠子はとんでもない誤解をしていた。
“文学少女”と革命する労働者(プロレタリアート)
遠子先輩のあまりにもな過干渉に、他の部員の勧誘を決意する心葉。そんな時、ボート部の部員が総動員で、文芸部に入部したいと言ってきた。どうやらボート部は、新任コーチに『蟹工船』並の特訓を受けているらしい。
遠子先輩のあまりにもな過干渉に、他の部員の勧誘を決意する心葉。そんな時、ボート部の部員が総動員で、文芸部に入部したいと言ってきた。どうやらボート部は、新任コーチに『蟹工船』並の特訓を受けているらしい。
…ええと、遠子先輩、BLまで読んでるのかな; 「受」ってのはもう一般教養なのかな;;
“文学少女”と病がちな乙女(クロエー)
今井果歩は遠子のクラスメイト。同じ中学から来た木尾隆史への気持ちを、自分でも掴みかねている。仲のいい友達である今の関係から一歩踏み出せない香歩に、遠子は『ダフニスとクロエー』を薦める。
今井果歩は遠子のクラスメイト。同じ中学から来た木尾隆史への気持ちを、自分でも掴みかねている。仲のいい友達である今の関係から一歩踏み出せない香歩に、遠子は『ダフニスとクロエー』を薦める。
無口な王子(プリンス)と歩き下手の人魚(マーメイド)
美羽は児童館で受け付けのバイトを始めた。初めは子供を鬱陶しがっていたものの、絵本を読んでやるにつれ、美羽の心に「お話」が沸き上がって来る。でも保護者からはでたらめを教えるなとクレームが付き、八つ当たりした芥川一詩は美羽の前に現れなくなる。その時、一詩にとって大切な人が喪われていた。
美羽は児童館で受け付けのバイトを始めた。初めは子供を鬱陶しがっていたものの、絵本を読んでやるにつれ、美羽の心に「お話」が沸き上がって来る。でも保護者からはでたらめを教えるなとクレームが付き、八つ当たりした芥川一詩は美羽の前に現れなくなる。その時、一詩にとって大切な人が喪われていた。
“文学少女”と扉のこちらの姫(レイディ)
文芸部の部室から、大量の本が無くなると言う事件が起きた。犯人探しに乗り出す天野遠子。乗り気でない小南部長を尻目に、「部室を狙うボート部が怪しい」といつもの通り突っ走る。姫倉麻貴にとって、閉ざされた学園生活を「至福の時間」と言い切る遠子は眩しい存在。彼女は『夏への扉』を信じていた。…
文芸部の部室から、大量の本が無くなると言う事件が起きた。犯人探しに乗り出す天野遠子。乗り気でない小南部長を尻目に、「部室を狙うボート部が怪しい」といつもの通り突っ走る。姫倉麻貴にとって、閉ざされた学園生活を「至福の時間」と言い切る遠子は眩しい存在。彼女は『夏への扉』を信じていた。…
…「レディ」を「レイディ」と表記するのは、やっぱり『通りすがりのレイディ』からなのかしら。
“文学少女”と浮気な預言者(ヨナカーン)
学園祭。流人は遠子と心葉を意識させようと計画を練るが、日ごろの行いが祟って上手く行かない。それどころか不実な目にあわせて来た女の子たちに追いかけ回される。サロメのように、自分を殺すほど一途に想ってくれる女の子を探しているだけなのに。…
学園祭。流人は遠子と心葉を意識させようと計画を練るが、日ごろの行いが祟って上手く行かない。それどころか不実な目にあわせて来た女の子たちに追いかけ回される。サロメのように、自分を殺すほど一途に想ってくれる女の子を探しているだけなのに。…
…あれ、こんな頃から!? とか一瞬思ったのですが、そうか、麻貴と流人の関係は夏休みからでしたね。
何かに似ている気がする、と思っていたら、そうそう、アン・ブックスでした。『アンをめぐる人々』とか『アンの友達』とか。
イラストの重要性、ってのをちょっと考えた一冊でした。このシリーズ、本当に竹岡美穂さんの絵があってると思うのですが、最後の手紙を読む場面は要ったかなぁ…?? ここは、読者の想像に任せて欲しかったかも;;
イラストの重要性、ってのをちょっと考えた一冊でした。このシリーズ、本当に竹岡美穂さんの絵があってると思うのですが、最後の手紙を読む場面は要ったかなぁ…?? ここは、読者の想像に任せて欲しかったかも;;