読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

るろうに剣心―明治剣客浪漫譚― 23~28巻 和月伸宏著 集英社少年ジャンプコミックス

 人誅編が完結。
 巻之二十八に短編読み切り『メテオ・ストライク』収録。

 巻之二十三で斎藤一が再登場、対八ツ目無名異戦。
 気球から降りて来た雪代縁と剣心戦が始まる。雪代縁は自分の目的が薫であることを明かし、
 巻之二十四で薫の殺害に成功。剣心は絶望の中、落人群に身を寄せる。愛想を尽かした左之助が江戸を離れた後、京都から蒼紫と操が巴の日記を手に到着。蒼紫は薫の墓を暴き、薫の死体が偽物であることを確認する。そのまま待ち伏せて、蒼紫は外印と対決、縁や薫の潜伏地を知る。
 巻之二十五で、脱獄した鯨波兵庫と弥彦が町中で相対。弥彦の身を案じた燕の必死の呼びかけに応え、落人群の「オイボレ」の手助けもあって、剣心はもう一度逆刃刀を手に取る。
 巻之二十六は左之助が信州の故郷に帰る巻。宿場町を巡る地元有力者とのいざこざにけりをつけ、江戸に帰って、復活した剣心と共に縁のアジトへ向かう。
 巻之二十七、縁の組織を受け継いだ呉黒星(ウー・ヘイシン)の部下、四神と蒼紫・斎藤・左之助・弥彦が対決。四神は四人に撃退され、いよいよ剣心と縁が対峙。
 巻之二十八で剣心は縁を圧倒。ほぼ決着が着いた所で、呉黒星が剣心を撃とうと立ちあがる。薫が剣心を身をもって庇い、その姿を巴と重ねた縁がさらに薫を庇う。
 それぞれの故郷へ帰って行く仲間達、五年後、十五歳になった弥彦の姿がエピローグとして描かれて完。…

 当時、友人達とも話題になったんですよね、「少年ジャンプでヒロインが死んだぞ!」って。私の周りは大体がアンチ薫派だったんで、生きてたと判った時の方がテンション下がってましたけど(笑)。私は「いや~、殺さないでしょ」と穿った気持ち半分、「でも方法わかんないし、殺した方がお話としてすっきり進むよね」と思う気持ち半分。…つくづく、キャラクターへの思い入れ度が低い(苦笑;)。
 アニメの方の薫は本当に「…足手まといにしかなっとらん;」キャラクターだった記憶がありました。今読み返してみると、原作はさほどでもなかったんだなぁ。アニメの印象がかなり原作にフィードバックされてたようです。
 終わってみると、『るろ剣』って大きなエピソードとしては三本しかなかったんですね。何かもっとあった気がしてました。剣心の友人は結局左之助につきるんだなぁ、と改めて感じたり。…そりゃ腐女子回路が働く人は働くでしょうよ(苦笑;)。
 薫の帯の結び方も変わって、大団円。ジャンプでは珍しい、ちゃんとした終わり方(笑)。北海道編とかも見たかったかも、とはちらっと思うんですけどね。思えば、幕末ブームの先駆けになった漫画だったかなぁ。