『刀語』第9巻。
残る変体刀を求めて、とがめと七花は出羽の天童へ。将棋で有名なこの地にあったのは王刀『鋸』、持ち主の毒気を抜いてしま変体刀、持ち主は心王一鞘流十二代当主・汽口慚愧。平和な今は門下生もいなくなった道場で、毎日生真面目に鍛錬を続けている。
真人間の汽口慚愧はとがめとの将棋勝負を経た上で、七花との剣道勝負に勝利した。剣を持つと極端に弱くなる七花を見かね、慚愧は心王一鞘流への入門を勧めてくる。
真っ正直な慚愧に応えるべく、とがめは慚愧攻略の奇策を練る。若い一時期、将棋にハマったという慚愧の生い立ちを利用し、目隠将棋をしかける。…
富士山の麓に封印されていた毒刀『鍍（メッキ）』は、真庭忍軍が手に入れました。その直後、左右田右衛門左衛門の手によって、真庭鳳凰は殺されます。このあたりの顛末は、映画『インディ・ジョーンズ』の一場面に似たようなシーンがありましたね（苦笑；）。
旧将軍の変体刀集め失敗の理由に疑惑が出て来ました。次はとがめの故郷奥州だそうで、次の刀の場所の手がかりを、二人はどうやって手に入れたのやら。
次巻に続きます。
