読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

バッカーノ! The Rolling Bootlegs  成田良悟著  メディアワークス電撃文庫  2003年

 第9回電撃ゲーム小説大賞<金賞>受賞作。
 ネタばれになってるかな、すみません; 

 2002年、ニューヨークで不良少年グループに商売道具を盗まれてしまった日本人カメラマンがいた。その価値の一割でカメラを取り戻してあげよう、と近付いて来た青年は、流暢な日本語を操る物腰の穏やかなイタリア系。何故かカメラマンを気に入った様子で、頼みもしないのに自分の身の上話を始めた。
 1711年、錬金術最盛期。
 科学の発展に多大な貢献をした者もいれば、オカルトに走った者もいる。その一人が悪魔の呼び出しに成功した。悪魔はその場にいた30人の錬金術師に不老不死の酒を振る舞い、死に方を教え、呼び出した一人にだけその酒の作り方を伝授する。彼はその知識を他の29人に教えることを拒み、その夜から彼らの殺し合いが始まった。不老不死の錬金術師同士の殺し合い――かざした右手から相手を「食らい」、細胞の一片残らず吸収すること。知識や経験もそのままに。
 1930年、禁酒法下のニューヨーク。
 セラード・クエーツは錬金術師の一人。不死の酒の製造方を知る男を探し求めながら、独学でもその作り方を模索していた。漸く成功したかに見えた完成品は、火事に見舞われて灰となる。ようよう持ち出された二本を巡って、その存在を知る者知らない者の“バカ騒ぎ(バッカーノ)”が始まった。
 その日、フィーロ・プロシェンツォはマルティージョ・ファミリーの若幹部に取り立てられた所だった。幹部の一人・マイザー・アヴァーロとの決闘という儀式の後、密造酒を飲ませる闇酒場で就任祝いのパーティが繰り広げられる。
 エドワード・ノア警部補は特別捜査官『捜査局』への移動が決まって、意気盛んだった。
 『ガンドール・ファミリー』の首領・ガンドール三兄弟は裏切り者を片付けていた。
 頭の足りないカップル、アイザックとミリアは、本人たちの価値観による強盗を繰り広げていた。
 町のチンピラ、ダラス達は、大事そうに酒を抱える老人を襲った後でフィーロにこてんぱんに打ちのめされ、逆恨みしてフィーロを狙う。
 セラードに創られた人造人間(ホムンクルス)・エニス、できそこないの酒を飲んで不死は得たものの不老にはなれなかったセラードの部下達、不死の酒を保管していた倉庫に図らずも火を放ってしまったペッチョとランディ、マルティージョ・ファミリーの幹部たちヤグルマとロニー。ダラスの運んだ不死の酒は奪い奪われ、追うセラードとエニスはやがて最初の錬金術師と巡り合う。このバッカーノの行く末は…。…

 書架に並んでたので借りてみました。
 …しまった。私の不得手な分野の話だった。
 登場人物が多くて把握できない;;
 みんなカタカナ名ってのもあって誰が誰やら、マフィアやらちんぴらやら何グループも出てくるし、主要人物だけ覚えてたら最終的には別の人間が鍵握ってて、「…そんな人いたっけ…;;」の世界でした;; 
 アニメにもなってるようなんですが、確かにその方が向いてるわ。映像と声があったら、私でも多分登場人物覚えてられたと思うので。
 不老不死の基本設定とかは面白かったんですけど、それでもセラードが、さらにそれを追及する動機は少々弱いかなぁ、と思ったり。セラードはもう不老不死を得ている訳ですからね。
 …続編も借りてるんだよな~。同じパターン、群集劇のお話なのかな~; …私、ついて行けるかなぁ;;