読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

空の中 有川浩著 角川文庫 2008年

 2004年11月、メディアワークス刊に加筆・訂正したもの。
 瞬たちのその後を描いた掌編『仁淀の神様』収録。

 書き下ろし短編読むだけで返そうかな、と思いつつ、せっかくだからと本編も再読しました。案外時間がかかったので自分で驚いた(苦笑;)。ここでも出て来てたのね、『ガラスの仮面』!(笑)
 加筆訂正箇所がどこだかはっきり分からないままだったんですが、本編にもあったのかな。所々「こんなとこあったっけ」などと思いつつ、でも記憶力には本当に自信がないので;
 『仁淀の神様』は『空の中』の後の話。瞬や佳江のその後、宮じいの最期が描かれます。ぼろぼろ泣かされてしまいました。私は元々三文安いお祖父ちゃんっ子なので、こういうのには本当に弱い。宮じいは尊敬される老人であり、こうありたい姿。荻原規子さん曰く、イギリスの児童文学なんかにもよく描かれるらしいですが、こう言うしっかりした憧れである「大人」を読めるのは嬉しい。
 瞬は高校二年の時は文系だったのに医学部だなんて、理系に変わったのね~とちょっと突っ込んでみる。…この辺りが詰めの甘いとこだよな~。