キノの旅Ⅹ─the Beautiful World─ 時雨沢恵一著/黒星紅白イラスト メディアワークス電撃文庫 2006年

　『キノの旅』シリーズ10作目。
　ネタばれあります、すみません；

『ペットの国』：国民全員がペットを持つことを義務付けられた国の話。キノも出国の際、ペットとしてニワトリを貰
　　　　　　う。…
　　　　…確かになぁ、よゐこの濱口さんの「1ヶ月一万円生活」、私、最後雌鶏のしゃくれ潰して
　　　　食べると思ってたもんなぁ（笑）。
『ティーの願い』：収穫祭に願い事を書く習慣のある国で、ティーが書いた願いとは。
『インタビューの国』：キノが受けたインタビューの内容と、実際に載った記事との違い。
『ホラ吹き達の話』：四人の旅人が「嘘の国の話をしてくれ」と言われる話。
『保護の国』：絶滅寸前の動物を保護している国の話。動物は付け上がり、師匠と相棒の怒りを買う。
『電柱の国』：電柱があるのに地面すれすれに電線が張ってある国の話。
『こんなところにある国』：…ここに来ましたか！（笑）
『ティーの一日』：あまり治安のよくない国で、日雇い仕事に出かけたシズを待つティーと陸の一日。
『歌姫のいる国』：国民的アイドルの歌姫がいる国。貧富の差が激しいこの国で、貧しいが真面目に働いていた少
　　　　　　年エリアス。つい魔が差して、金持ちのお嬢様サラを誘拐する計画に加担してしまう。だがサラの身代
　　　　　　金は払われることはなく、反対に命を狙われる。その仕事を依頼されたのは旅人のキノだった。…
　　　　…これは、かなり始めの方でオチが読めたからなぁ。却って、その予想が裏切られるんじゃ
　　　　ないかと疑いました（笑）。そうなるとかなり後味悪くなるけど、そう言うことをできる作者だし。
『在る男の旅』：重力をなくす術をさがして旅をしている男の話。

　とうとう追いついてしまいました。
　これからは新刊を待つ立場かぁ、ふぅ。