読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

マリア様がみてる~薔薇のミルフィーユ 今野緒雪著/ひびき玲音イラスト 集英社コバルト文庫 2005年

 「マリみてシリーズ21冊目。12月、期末試験が終わった試験休みまでの短編三本。

 『黄薔薇パニック』:中等部三年の有馬菜々が気になる由乃は、次の日曜日、令に内緒で菜々と会う約束をする。その日曜日、令がお見合いする事を知った由乃は大パニック。一応菜々との待ち合わせ場所に赴くが、令のお見合いに気が気ではない。菜々は由乃以上の行動力を発揮、場所もあやふやにしか覚えていない由乃を先導してお見合い現場へと急ぐ。
 『白薔薇の物思い』:志摩子が割烹着にサングラス姿の男に拉致された。現場に残された乃梨子に、佐藤聖が声を掛ける。…
 乃梨子と聖は面識あると思ってました。ってことは以前、聖が江利子乃梨子のことを話してたのは志摩子からの伝聞だったのか。
 『紅薔薇のため息』:期末試験後のお休み、祥子が祐巳を、一緒に遊園地へ行こう、と誘う。だが当日、何故か柏木さんと祐麒までくっついてくる。祐巳とのデートに、テンション高めの祥子。結局人混みに酔って倒れ、柏木さんにやっかいになるハメに。祐巳は柏木さんに敗北感を覚える。…
 柏木さんは何を考えて祥子との婚約を破棄しようとしているのか、何か含みを持たせてますね。この作者がこういう書き方するのって珍しいなぁ。いつもならあんまり引っ張らず、さりげなく後に響かせる感じするのに。…あ、可南子ちゃんの境遇でも引っ張ってたっけ。

 私が黄薔薇姉妹に惹きがないのは、ひとえに由乃の性格のため。自分中心、周り振り回して行け行けGOGO、ってのがねぇ(苦笑)。その点菜々ちゃんはそれ以上に由乃を振り回してくれそうですね。中心点が自分からズレた時の由乃がどう成長するのか、何だか楽しみです(笑)。