読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

マリア様がみてる~仮面のアクトレス 今野緒雪著/ひびき玲音イラスト 集英社コバルト文庫 2006年

 「マリみて」シリーズ24冊目。三学期始めから一月最終週の土曜日まで。本編にあたる一本と短編二本収録。ネタばれあります、すみません;

 祥子から届いた新年会の招待状を切っ掛けに、自転車に乗る練習をする由乃。付き合う令も手を離すタイミングが掴めず大わらわ。結局令の自転車を廃車に追い込み、新年を迎える。明けて一月四日、かねてからの望み通り、令は菜々と手合わせする。令にまるで敵わない菜々。由乃は無意識のうちに菜々を応援し、令は冷静にそれを指摘する。:『黄薔薇、真剣勝負』
 三学期、来期の生徒会選挙を前に、祐巳は情緒不安定気味。祥子にも甘えるように当たってしまう。生徒会役員に瞳子も立候補することを知ってますます考え込み、自分の立候補を取り下げようかと思うほど。由乃志摩子に背中を押され、祥子の言葉を受けて、ようやく祐巳は選挙演説会、投票日を迎える。無事に次期薔薇様に当選した祐巳は、瞳子が負けることを目的に出馬した事を悟る。:『仮面のアクトレス
 来期の生徒会役員選挙の説明会当日。薔薇の館で祥子と令が、互いの妹について語り合う。:『素顔のひととき』 …

 前巻でちらっと出てきた、「令の自転車が壊れた理由」が明かされる一編。令が「手を離す」瞬間が描かれて、こう言う表現、この作者上手いなぁ。
 志摩子さん、やっぱり素敵。乃梨子ちゃんは瞳子山百合会との間に挟まって気を揉んでます。瞳子ちゃんの家庭問題はどうやらお母さんには関係が無い様子。まだ引っ張るかぁ。
 三年生の二人の二年生評、「働き者であることが大切」ってのは確かにそうです。見習わなきゃなぁ、反省、反省(苦笑;)。