読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

彩雲国物語~藍より出でて青 雪乃紗衣著/由羅カイリイラスト 角川ビーンズ文庫 2006年

 彩雲国シリーズ10作目、番外編。短編三本とショート一作。今回はまいさんにお借りしました、まいさんどうもありがとう♪ 
 『王都上陸! 龍蓮台風』:秀麗達が官吏試験を受け終わり及第発表を待つまでの、龍蓮にまつわる騒動話。…耐性があるかどうか知らないけど、そんな問題児と一介のの受験生を一緒の部屋で過ごさせるってのはどうよ、と思いました。笛取り上げて独房、ってのが順当なとこだと思うんだけど。
 『初恋成就大奔走!』:茶克洵と春姫とが結ばれるまで。また、秀麗が朔洵の呪縛から抜け出すまでの話でもある一編。…秀麗、香鈴と春姫が並ぶとやっぱり華やか。秀麗、女の子の友達できてよかったねぇ。縹家の標的が春姫から秀麗に移る気配。
 『心の友へ藍を込めて~龍蓮的州都の歩き方~』:もうすぐ茶州を発たねばならないある日の休日。秀麗、影月と香鈴は龍蓮に案内されて州都のあちこちをハイキング。どこも妖怪が出ると言う噂のある所ばかりだったが、正体を見てみればみんな秀麗たちにゆかりのある人達ばかりだった。次の日、その人達の持ってきてくれた食材で宴会が開かれる。…秀麗の身体の事に何か秘密がありそうです。子供ができないとかそういうことじゃないか、って意見を聞きました。確かにそうだと縹家の追跡の手からも逃れられる訳ですが、異能力のことは違うかなぁ。まぁ、結界を破れるとか害を与えるものに敏感とか、自分の身を守る為の能力だろうとは思うのですが。まいさんが「『星へ行く舟』のシリーズがそんな感じだったよね」って言ってたのが、本読み終わってすごく判りました。あれは「無茶苦茶運がいい」能力でしたよね(笑)。私が連想したのは「超少女明日香」シリーズの一也ぼっちゃんでした。超能力が効かない、ってヤツ(笑)。
 『夢は現に降りつもり』:龍輝が秀麗への他の男との縁談を知る話。…確かに秀麗と龍輝が結ばれるのは難しくなって来てますね。どうなることやら。