『彩雲国』シリーズ19冊目、本編としては15作目。最終章突入。
監察御史・紅秀麗が、任務半ばで姿を消した。その報は瞬く間に朝廷を駆け巡り、国王の紫劉輝は心を痛める。秀麗の安否は気になるが、一官吏の彼女を特別扱いできない。そんな王の心を汲み、側近の藍楸瑛は、密かに秀麗を捜すことを決意する。
一方、秀麗と同行していた榛蘇芳が帰還。彼の報告は二つ、各地で蝗害が起きる気配があること、瀕死の秀麗はリオウに連れられ、縹家で治療を受けていること。そして秀麗が調べていたのは地方の人事に関わることで、重要な官位をじわじわと貴族派が多数を占めて来ていることを劉輝達に教える。
自分が無為に過ごした数年間が、取り返しのつかないことを引き起こそうとしている現実をみせつけられた劉輝。彼は全ての権限を預けて、門下省長官・旺季に事態の対処を命じた。
縹家の領地内では何とか持ち直した秀麗も、ここを出ればもう命は長くない。瑠花は秀麗を自分の次の器として利用しようとしていたが、秀麗と接し、その考えを変える。瑠花自身も、何者かにその命を狙われていた。…
一方、秀麗と同行していた榛蘇芳が帰還。彼の報告は二つ、各地で蝗害が起きる気配があること、瀕死の秀麗はリオウに連れられ、縹家で治療を受けていること。そして秀麗が調べていたのは地方の人事に関わることで、重要な官位をじわじわと貴族派が多数を占めて来ていることを劉輝達に教える。
自分が無為に過ごした数年間が、取り返しのつかないことを引き起こそうとしている現実をみせつけられた劉輝。彼は全ての権限を預けて、門下省長官・旺季に事態の対処を命じた。
縹家の領地内では何とか持ち直した秀麗も、ここを出ればもう命は長くない。瑠花は秀麗を自分の次の器として利用しようとしていたが、秀麗と接し、その考えを変える。瑠花自身も、何者かにその命を狙われていた。…
作者はどこからこのまとめ方を考えていたんだろう。途中、芯がふらついたように見えた時もあったのに、ちゃんと軌道修正して、伏線にまでしてみせている。伏線に「した」のかちゃんと「敷いていた」のか、それがはっきり判断できない所がちょっと辛いところですが。
縹英姫がどうやら殺された様子です。…死んだと思うんですけどね、この作品では本当に珍しい。彼らの目的は何なのか。今のままでは単なる役立たずになっている楸瑛にも、役割が振られるんでしょう。
次巻へ続きます。
縹英姫がどうやら殺された様子です。…死んだと思うんですけどね、この作品では本当に珍しい。彼らの目的は何なのか。今のままでは単なる役立たずになっている楸瑛にも、役割が振られるんでしょう。
次巻へ続きます。