読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

幻想蒸気船 堀川アサコ著 講談社 2020年

 浦島湾の沖に、現代日本で唯一、鎖国を続ける島がある、あなたはその島の跡取りになれる――。母を亡くしたツムギの前に現れた、奇妙島からの使い。折も折、おじいちゃん先生の眼科の受付という仕事を失ったツムギに、新しい職浦島汽船の庶務係に斡旋してくれた。浦島汽船は小型の高速フェリーの運航会社だがそれは表向き、実はあの世とこの世を繋ぐ帆船・黒船ことサスケハナ号の連絡所だった。戸惑うツムギと子ダヌキ妖怪の冒険が始まる。
 会社の噂を聞きつけてSNSに投稿しようと試みるウェブデザイナー、奇妙島から来た跡取り候補は軽薄なおぼっちゃん。現島主の伯母の恋路を成就させようと天狗の力を借りたり、この世に未練を持つため黒船に乗るのを嫌がる青年を成仏させようと、幻想郵便局へ連れて行ったり。
 島を開国しようと企む一派は強硬手段に出て、次期島主候補のツムギを攫い、輪廻転生帖を持ち出して会社のHPに上げてしまった。
 奇妙島では、罪は妖怪が裁き、バチを当てる。ツムギの依頼に、鵺が現れた。…
              (出版社紹介文に付け足しました)

 「幻想」シリーズ。
 以前のシリーズ、郵便局もちらっと登場、懐かしい限り。亡者の数を張り合ってるとは知りませんでした、色々世知辛いなぁ(笑)。
 妖怪も出て来るのが他の作品とはちょっと違うところでしょうか。これ、続き出るのかなぁ。