読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

ちはやふる 一~三巻 末次由紀著 講談社

第35回(2011年) 講談社漫画賞受賞

まだ“情熱”って言葉さえ知らない、小学校6年生の千早。自慢は美人のお姉ちゃんで、自分に誇る所はない。
そんな彼女が出会ったのは、福井からやってきた転校生・綿谷新。大人しくて無口な新だったが、彼には意外な特技があった。それは、小倉百人一首競技かるた。千早は、誰よりも速く誰よりも夢中に札を払う新の姿に衝撃を受ける。しかし、そんな新を釘付けにしたのは千早のずば抜けた「才能」だった。負けず嫌いの優等生・真島太一と共に、千早は団体戦の面白さに目覚める。

だが、卒業と同時に新は福井に帰り、太一は私立の中学に進んだ。別々の道を歩く三人だったが、千早は、かるたさえ続けていれば関係性は変わらないと信じていた。

そして、瑞沢高校入学。

A級に昇格した喜びを真っ先に新に伝えた千早だったが、新からの返事は「かるたとかもうやってない」だった。勢いのまま、福井まで新の真意を確かめに行く千早と太一。そこで新のかるたの師匠でもある祖父・綿谷始名人の死を知る。

「強くなって新を待とう」―――再び千早を同じ高校に通う太一は、千早の情熱に応える形で、かるた部を立ち上げる。

呉服屋の娘で、歌として百人一首を愛する大江奏、小学校の頃の経験者・西田優征、学年二位の秀才・駒野勉。5人で挑んだ東京都予選、「団体戦」でチームになる難しさを実感しながらも成長し、いよいよ決勝戦にもつれ込んだ。…

 

 アニメの方は楽しみに見ていましたが(瀬戸麻沙美さんの名前とお声はここで覚えた)、漫画の方は読んでいませんでした。また第三期が始まるみたいですね。…でも寂しいことに、導き手の皆さんのキャストが続々故人になってらっしゃるんだよなぁ;;

 面白かったです。元々スポ根は好きですし、色々忘れてたエピソードもあって、そうそう、お姉ちゃんが身内ならではの酷い奴だった(苦笑;)。

 札を言葉だけでなく意味で、色合いで覚えて行くような個人の技術的成長から、チームとしての成長、精神的な成長も丁寧に描かれていて、読んでて凄く納得して引き込まれる。で、漫画ならではなのは線ですね。子供の頃の登場人物とか、ほっぺたの線なんかいかにも柔らかい線で描かれていて、ぷにぷにした感じが本当に上手い。それは肉まん君もそうなんですけど(笑)。

 表紙折り返しに歌が一首ずつ紹介されてるんですが、これ100巻まで続きます、って意思表示なのかな?(笑)。

 とりあえず、続けて読んでいく気は満々です。