読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

アノニム 原田マハ著 角川書店 2017年

 痛快華麗なアート・エンタテインメント開幕!!
 ジャクソン・ポロック幻の傑作「ナンバー・ゼロ」のオークション開催が迫る香港。建築家である真矢美里は七人の仲間とともにオークション会場、香港島へ潜入していた。一方、アーティストを夢見る高校生・張英才に“アノニム”と名乗る謎の窃盗団からメッセージが届く。「本物のポロック、見てみたくないか?」という言葉に誘われ、英才はある取引に応じるが…!?
 ポロックと英才、ふたつの才能の出会いが“世界を変える”一枚の絵を生み出した。
                                       (帯文より)

 連想したのは『オーシャンズ11』。…いや私、映画見てないんですけどね(苦笑;)。あと、佐伯かよの著『燁姫』とか、細野不二彦著『ギャラリーフェイク』もかな。
 卓越した技能とプライド、遊び心を持った8人が、アートを「救い出す」ために動く。価値の分からないコレクターに死蔵されるのではなく、それがもっともふさわしい場所へ。
 痛快、というより何か上手くできすぎじゃね?的な感じはしましたが、まぁそこはそれ。オークションの様子も描かれてて、へぇ、こういうものなんだ、と面白かったですし。
 現代アートというのは私はよく分からないのですが、見方をちょっと教えて貰った感じがします。でもやっぱり分からないんだろうなぁ(苦笑;)。
 いかにもシリーズ化されそうな雰囲気、これ続くのかなぁ。