読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

十二大戦 西尾維新著 集英社 2015年

 ネタばれになってる気がします、すみません;

 殺し殺される戦士たちの物語。
 その殺し合いを生き延びた者は、どんな願いでもたったひとつだけ叶えることができる。
 ――戦いの名は「十二大戦」。参加者は、「子」「丑」「寅」「卯」「辰」「巳」「午」「未」「申」「酉」「戌」「亥」の十二人、異様なる戦士たち。最後に生き残る者は誰か?
 策略と殺戮の渦巻く戦場で、流れるのは誰の涙か?
 魂を揺さぶるバトルロイヤル、開戦!                         (出版社HPより)

 異能肉こと伊能淑子の武器は両手に持つ機関銃『愛終』と『命恋』。
 怒突こと津久井道雄は牙で噛みつく戦闘スタイル、本当の能力はその際体内で自在に毒を構成し、相手に感染させる『毒殺師』。
 庭取こと丹羽遼香はあらゆる鳥類との意思疎通が可能で、この能力『鵜の目鷹の目』により諜報戦に長ける。
 砂粒こと柚木美咲は平和主義者。液体・個体・気体を自在に操る無敵の仙術を会得しながらも、停戦交渉と和平案で争いを避けようとする。
 必爺こと辻家純彦は前回の優勝者。元々武器商人だったこともあって、自ら投擲手榴弾『醜怪送り』を作成、経験値で戦況を判断する。
 迂々真こと早間好実の防御術『鐙』は人体では考えられない強度を誇る。
 断罪兄弟・弟 積田剛保は火炎放射器『人影』を操る。『地の善導』は地面を通じて周囲の状況を把握する能力、しかし大戦が始まる前に、既に何者かに殺されていた。
 断罪兄弟・兄 積田長幸は氷冷放射器『逝女』を背負う。空の上に留まる『天の抑留』で、全戦士の状況を鳥瞰から知っていた。
 憂城は『死体作り(ネクロマンチスト)』、両刀『三月兎』と『白兎』によって殺した相手を意のままに操る『お友達』にできる。
 妬良こと姶良香奈江は酔拳の使い手。理想に敗れて挫折した折、出会った『丑』に救われた過去を持つ。
 失井こと樫井栄児はサーベル『牛蒡剣』をあやつる皆殺しの天才。戦争を迅速に終わらせることを目的としている。
 寝住こと墨野継義の特殊能力は確率世界への干渉力『ねずみさん(ワンハンドレッド・クリック)』。彼は同時に100までの選択を実行でき、その中から最も有利な未来を選べる。そう、今回も、たった一つ生き残る未来を。…

 
 武器にしろ戦い方にしろ登場人物の造形にしろ掛詞にしろ、よくこんなに思いつくよなぁ。
 各章で取り上げられた人物が敗北していく構成は、言ってしまえばネタばれしてるようなものなんですが、それでも読んでしまう。え、この人死んじゃうの、勿体ない、と何度も思ってしまいました。
 これはもう、世界観だ何だとけち付けるより、こういうものだと素直に受け入れてバリエーションを楽しむべきですね。
 生き残った彼が望んだどうしても叶えたいたったひとつの願いってのは何だったんでしょうか。どうやらこれは西尾さん原作の漫画で描かれているようですが。