読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

本のおかわりもう一冊 桜庭一樹読書日記  桜庭一樹著  東京創元社  2012年

 桜庭一樹読書日記、第4弾。

 あの3・11の日も、サクラバカズキは本を抱えて避難した。
 どんなことがあっても、やっぱり本は手放せないのだ。
 動揺する心をなだめてくれた本、陽気な犬との慣れない生活を助けてくれた本、
 忙しない日々の一服の清涼剤となった本――
 読書と執筆漬けの日々を過ごす作家、今回のおすすめ本は?          (表紙見返しの紹介文より)

 桜庭さん新刊が出たんだっけ、と図書館で検索してたら見つけた本。…あれ、これ読んでないよなぁ??と急いで借りました。
 旦那さんがもう、全く出て来ない。…この頃から実は、だったのかしら、と何とも下世話なことを思ってしまいました。反省。
 賞の選考委員も務めるようになって、そんな自分が傲慢になっているんではないか、と怯える作者。「読むことはずっと祈ることだった」「評することもそうだろうか?」 過去の自分の作品を読み返し、「読者を疑ったりなめる気持ち」を見つけてしまう、客観的なんだか主観的なんだか、理系なんだか文系なんだか分からない分析力。この人は本当に物語に真摯に向き合ってるんだなぁ。
 『少女パレアナ』『アンの娘リラ』『エーミールと探偵たち』等々、いわゆる海外児童書も今回多かったですね。久々読み返してみようかな、と本棚を探したら、…ない。『エーミールと探偵たち』はどこに行ったんだ、『飛ぶ教室』はあるのに、あれは絶対捨てる筈ないのに! 今度大掃除というか徹底整理しなくては…;;
 乾石智子さんの『夜の写本師』もう紹介されていたのね~。東京創元社が初めて送り出した日本ファンタジーの新人、と熱の入った文章に、編集さんの熱意を感じて嬉しかったです。
 『GOSICK』がアニメ化され、地震を経てイケメンを見直し、飼い主を見失った犬を飼い始め、で、やはり本を読んで小説を書いてもぐもぐ食べる。
 でも、資料ではない本を山のように読んで小説を書く、という贅沢なことはスケジュール的にできなくなっているようで。…うん、そんな気はしてたよ。