読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

本に埋もれて暮らしたい 桜庭一樹読書日記  桜庭一樹著  東京創元社  2011年

 桜庭一樹の読書エッセイ、第四弾。エッセイで何ですが、ネタばれになってるかも、すみません;

 サクラバカズキは忙しい。
 ドナドナになったり、暴走族になったり。
 白い魔物(あいふぉん)に翻弄されたり……
 それでも嵐が来ようが、風が吹こうが、
 やっぱり毎日、書店に行き、毎日必ず、本を読む。
 読書魔サクラバの好評ウェブ連載単行本化!

 前回と違って、何だか旦那さんの影が薄かった4冊目。
 その代わりと言うか、ばりばり仕事してらっしゃいますね。次から次へと依頼をこなし、サイン会をして打ち合わせをして小説を書いて、その合間(?)にもりもりごはんを食べてお薦めの本を聞く。
 本当、桜庭さんも編集者さんも色々読んでるよなぁ。で、題名だの内容だの、すらすら出て来るのが凄い。どれも面白そうに思えるんだよな~。で、自分が読んでいる本の名前が出て来ると何だか嬉しい。そうそう、ジェイムズ・ヤッフェ『ママは何でも知っている』は面白いんだよ! 後々長編が出たんですが、それより短編の方がずっと面白い。
 『赤毛のアン』は小六で読んで以来、私の中で魂に刻まれた作品なので(それ以前は『小公女』だった。いや、今でも『小公女』好きですけど、何しろ刻まれてるから・笑)、『東大の教室で『赤毛のアン』を読む』は気になって気になって仕方がなかったです。思わず「え、村岡版ではどこが略されてるって??」と茶色く変色した文庫本を取り出してアタリを付け、カナダに旅行に行った時に勢いで買ったものの全く読んでなかった英語版を探し出し、「この文章か」と目星をつけ…。多分ここですよね、マシュウの死後、マリラがアンに対して語るシーン。「こんな心の弱った時にしか本音が言えないから」と「マシュウほどお前を愛していなかったなんて思わないでおくれ」「私はマシュウに負けないくらい、お前を愛しているんだよ」。
 …あれ、でもこの部分、アニメにはなってたと思うんですが…。私の『赤毛のアン』の知識は村岡花子訳の小説とアニメだけなので、この台詞が記憶にあるのなら多分アニメで見たんだと思うなぁ。答え合わせのために読むべきかしら。
 隆慶一郎の『張りの吉原』は多分、音読したら面白いだろうなぁ、と思いつつ。流暢な大阪弁で京都のいけずを語る(笑)。
 映画『わらの犬』はこの間、ブラックマヨネーズさんと爆笑問題さんが対談してた番組でも話題になってましたよね。こういう重なり方をすると、縁があるのかな、と思ってしまう。バイオレンス映画は苦手なんですけど。
 この頃海外物を読んでいないな、と思っていた所なので、色々参考にしたいなと思いました。今回は古典物が多かったような。…読んだ方がいいのかなぁ。『時の娘』とか、スタージョンとか。