読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

神様ゲーム 麻耶雄嵩著 講談社ミステリーランド 2005年

 ばりばりネタばれしてます、すみません;

 最近、「ぼく」黒沢芳雄の住む神降市では、連続して猫が殺されている。ただ殺すだけではなく、それぞれ首や尻尾が斬り取られていたり左手左脚が切断されていたり、残忍極まりない。ぼくが好きな女の子・ミチルちゃんが可愛がっていた野良猫も犠牲になってしまった。浜田町の四年生で作っている浜田探偵団は、真犯人を見つけようと、秘密基地の『神振山の鬼婆屋敷』に集まった。親友・岩淵英樹も参加したいと言ったが、隣り町の英樹に参加資格はない。実は、ぼくは犯人を知っていた。大学生の秋屋甲斐。同級生の鈴木太郎君に教えて貰ったのだ。鈴木君は、自分は神様だから何でも知っていると言う。ラビレンジャーの今後の展開も、畠山先生が誰と付き合ってるかも、ぼくが両親の本当の子供じゃないことも。
 探偵団のことで英樹と喧嘩した翌日、秘密基地の近くで英樹が目撃される。急いで集まった鬼婆屋敷の裏庭にある井戸の中で、ぼくたちは英樹の死体を見つけてしまった。裏庭は井戸と物置しかない密室状態で、ぼくらの目を逃れて犯人は逃げられない。結局事件は事故として片付けられるが、ぼくは納得できず、終業式の日、鈴木君に「犯人に天誅を下してくれ」とお願いする。果たして、大時計の鉄針に串刺しになったのはミチルちゃんだった。
 目撃された英樹の謎は探偵団の一人・聡美の従兄の光一が解いてみせたが、それには共犯者が必要だ。ぼくは鈴木君にもう一度、共犯者にも天誅を下して欲しい、と依頼する。ぼくにはそれが誰か判ってしまったから。…

 麻耶さんの本は初めてです。面白かった。解けていく謎が快感。後味結構悪いのに。
 でも、ラストよく解らないんですが。あの人に天誅が下ったと言う事は、「ぼく」が解いてみせたトリックは違うと言うことなんでしょうか。それとも、真犯人を庇って、共犯者と思われてた人はそういう行動をとったの?? あの人でなければできないことだと思うんですが。…う~ん、よく解らん。
 どちらにしても。私、これは子供には読ませたくないなぁ。