読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

後宮の烏 3 白川紺子著 集英社オレンジ文庫 2019年

 シリーズ3冊目。

 雨夜の訪い
 鶴妃の侍女 泉女の元に、雨の夜、幽鬼が訪れてくると言う。寿雪が調べた所、幽鬼は泉女の婚約者 巴秀だった。盗賊から泉女を守って死んだ巴秀。泉女と巴秀の実家とは今でも交友があると聞いて、寿雪は眉を潜める。泉女の地元 賀州では八真教という新興宗教が流行っていた。

 亀の王
 内廷に、老僕の幽鬼が出るという。亀の甲羅の形をした器を持って、うろついているのだとか。同じ器が宝物庫にあると聞いて、寿雪は凝光殿を訪ねた。宝物庫の番人 羽衣は、それは1800年も前の杼王朝の器で、延命の薬が入っていた、器を壊せば幽鬼も消えるという。どうやらその昔、病弱な主人のために強い薬を手に入れた僕が、未だ彷徨っているようだ。

 袖を引く手 
 賀州から中央に来た官吏 令狐之季は、地元の有力貴族である鶴妃の実家沙那賣(サナメ)家と折が合わなかったらしい。沙那賣家の支持する八真教は、之季の妹分 小明を死に追いやった経緯を持つ。八真教に復讐の念を持つ之季。だが、小明の霊魂は、それを引き止めるように之季の袖を引いていた。
 一方、高峻付きの宦官 衛青は、前王朝の巫術師 封一行が身を隠していた花街で、寿雪が自分の腹違いの妹であることを知る。

 黄昏宝珠
 鶴妃 晩霞に招かれ、沙那賣の祟りを知る寿雪。沙那賣は蝦蟇の神殺しの咎で、代々末娘は15歳で死ぬ運命にあるという。晩霞がそれを免れたのは、父親 朝陽が身代わりの養女を迎えたからなのだとか。
 数日後、晩霞が倒れた。寿雪に向けられた呪詛を代わりに受けたと知って、寿雪は星烏の力を借りて呪詛返しを行う。呪詛は八真教の教主 白雷が仕掛けたものだった。…

 表紙をめくって驚きました。これ、サイン本じゃん…! どういう経緯で図書館に来たのやら。(普通に本屋さんから来た気がするけど)
 母親を犠牲にして生きている自分を、同じく誰かを身代わりにして生きている人たちに声を掛けることによって、肯定していく寿雪。仲間も増えていきますね、護衛の淡海、文官の之季。八真教の白雷と共にいる少女 阿愈拉(アユラ)は、衣斯哈(イシハ)の幼馴染らしいし。
 高峻は梟と通じ、寿雪を烏から解放する方法を探すようです。高峻と寿雪の関係が、友情として続いてくれたらいいなぁ、と私なんかは思ってしまうんですが、恋愛感情に行くのかなぁ。
 次巻に続きます。