読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

アヤツジ・ユキト 2001-2006  綾辻行人著  講談社  2007年

 2001年から2006年までの間に書かれたエッセイや解説、推薦文、あとがき、アンケートへの回答などの小説以外の文章を集めたもの。
 『暗黒館の殺人』がようやく出て(笑)、佐々木倫子さんとのコラボ『月館の殺人』が出て『びっくり館の殺人』が出て。……仕事してましたね、綾辻さん(笑)。
 推理ドラマ『安楽椅子探偵』も順調にシリーズ化、DVD化。「犯人名だけ当てられても我々は痛くも痒くもありません」「エレガントな解答を」。…一度当てたいもんだよなぁ。友人と組んだ今回は、今までで一番真相に近づけた気がするんですが。
 でも実は、私がこんな本を出して欲しい作家さんは、奥さんの小野不由美さんなんですけどね。小野さんの書いた解説のためだけに『銀河英雄伝説ハンドブック』手に入れましたし。…だって本編はノベルズ版で持ってるから、文庫の9巻だけ買ってもねぇ;
 それで思い出したのでついでに書いてしまいますが、京極夏彦さんの『どすこい(仮)』の新聞広告、面白かったなぁ。京極さんにパロディされた作家さんたちが一言ずつ寄せていたのが、本当にそれぞれ個性が出てて。「京極さんに書いて貰えて光栄です!」と素直に喜ぶ宮部みゆき、「『産生女のデブ』で勝負だ!」と高らかに宣戦布告する鈴木光司、「…『でぶ女の夏』書いてもいいですか?」と遠慮がちに反撃する瀬名秀明、「いやぁ、怒ってなんかいませんよ、ふふふ…」と含みを持たせる小野不由美。細かい一字一句は違ってると思いますが、大体こんな雰囲気だった筈です。確認したいんですけど、どうにも見当たらない。綾辻さんが出してくれてるこんな本があったら分かるのになぁ。
 この本自体は、親しい人との別れで終わります。宇山さんと言う編集さんは、本当に慕われていた、大切な人だったんですね。綾辻さんたちを世に出してくれて、ありがとうございました。