読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

狼と香辛料ⅩⅩⅠ Spring LogⅣ  支倉凍砂著/文倉十イラスト  メディアワークス電撃文庫  2019年

 『狼と香辛料シリーズ21冊目。短編集。

 狼と湯煙の向こう
湯屋狼と香辛料亭」の留守番を、主人夫婦から頼まれたセリムは不安がいっぱい。早く帰ってきて欲しいのに、ホロは眷属の噂話を集め、ロレンスは湯屋仲間から頼まれたと、湯の元になる硫黄を大量に積み込んで販売に勤しむつもり満載。

 狼と秋色の笑顔
久しぶりの旅、道に迷ったり、その結果の山中の野宿で火も上手く点けられなくなっていて、ロレンスの面目は丸潰れ。でもそのおかげで見つけられたのは大きな蜂の巣、ホロは蜂蜜が食べられると大はしゃぎだ。

 狼と森の色
ホロの日課、日記のための紙とインクがなくなってしまった。立ち寄った旅籠に偶然居合わせた領主ビーベリーは、領地である恵み豊かな森の木を、伐採して売るかそのまま残して恵みを享受し続けるか、二つの意見で悩んでいる、それを解決してくれたら筆記用具を譲ってもいいという。戦争が終わって建築ブーム真っ最中、木を伐って売り現金を手に入れたい派に押し流されそうな中、ホロはこんなにいい森はなかなかないと言う。

 狼と旅の卵
港町アティフにて、コルとミューリをモデルにした絵を見たホロとロレンス。ホロは自分も絵にしてほしいと駄々をこねるが、ロレンスはその値の高さにうんとは言えない。資金繰りのたしにとホロは、麦保存のため「かきまぜ娘」のバイトをはじめ、ロレンスは鰊の卵の先物取引に銀貨を賭ける。ロレンスとしては十分勝算のある情報を得てのことだったが、賭け事を嫌う教会から横やりが入った。ホロからのバイト仲間の情報を得て、ロレンスは取引所閉鎖の危機に、存続のための知恵を貸す。

 狼ともうひとつの誕生日
狼と香辛料亭、10周年のお祝い宴会。それはミューリのお披露目も兼ねていた。ミューリを着飾るコル、ミューリの思いには気付いていない。…


 ええと、こんなにもホロとロレンスはいちゃいちゃしてたっけ…??
 二人きりだとこんなにもになるんですね、もう好きにしてくれ(笑)。でもこれが不快じゃないんだよなぁ。金銭的な余裕ができたからでしょうね、読んでるこちらもそこそこ微笑ましく見てられる。繰り返し「そうは言ってもホロは決して無理は言わない」ってのが書かれてるし。
 相変わらず、知恵と口八丁で難局を乗り切ってハッピーエンド、娘たちの境遇と違って命がけにはならないので、そこは安心です。こういうのもいいですね~。
 さて、娘たちとの再会はなるのかな。まだ続きそうです。