読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

〈物語〉フェス ~10th Anniversary Story~ ライブビューイングに行って来ました。

 アニメ〈物語〉シリーズ 10周年記念 キャラクターソングと朗読で彩る《一夜限り》の祭典。
 幕張メッセで上演されたものが、日本全国47都道府県と上海・台湾の映画館(最初に流れた注意事項、中国語での映像もあってびっくりしてたんですがそういうことだったんですね~)でライブ中継されたもの。
 私は西宮TOHOで鑑賞しました。

 何しろこのイベントの存在を知ったのが公演前日の夕方、当然前売りも受付終了しており、空席があったら当日劇場販売するという状況。日付変わってすぐ映画館のHPに行ってみたら、5~6席くらいかな、空いていました。
 私は〈物語〉シリーズのアニメは、最初の『化物語』しかしっかり見てません。原作小説も追いかけ切れてないし、そんなレベルの私が見に行っていいイベントなんだろうか、とちょっと迷いつつ。でも何しろ出演者は豪華だし、席空いてるし…と思い切ってチケット購入しました。そしたら、案の定。ほら、老倉育が分かんない(苦笑;)。
 いやでも、楽しかったんですよ、凄いことに。

 西尾維新の脚本だ。
 はっきり確認した訳ではありませんが、でも、多分確実。あの言葉選び、言葉遊び、ギャグのセンス。会場への交通手段、最寄り駅をいじる構成に確信しました。
 羽川翼堀江由衣)主催の卒業パーティーに誘われた登場人物たち、阿良々木暦神谷浩史)と忍野忍坂本真綾)二人の遣り取りからはじまって、阿良々木暦戦場ヶ原ひたぎ斎藤千和)との会話、暦と斧乃木余接早見沙織)との会話。
 阿良々木火憐喜多村英梨)と月火(井口裕香)のファイヤーシスターズは、預告クイズコーナーと曲紹介を担当。
 老倉育井上麻里奈)、八九寺真宵加藤英美里)や貝木泥舟三木眞一郎)が登場。暦は老倉と再会し、忍と真宵、余接が出会い(早見さん、余接のキャラクターのまま真宵の台詞を言いましたよ、凄い!)、ひたぎは貝木と接触
 暦と老倉が千石撫子花澤香菜)と、忍は忍野扇水橋かおり)と巡り合い、最後に暦は羽川翼と再会。ここでメタと現実が交錯します。
 キーワードは初期設定、イベント用のビジュアルもそうでしたが、性格や態度が最初の頃に戻っていました。

 衣装もとにかく凝っていて、声優さんたちの出で立ちは明らかにご自身の演じるキャラクターに寄っていました。神谷さんは多分イベント用ビジュアルの阿良々木暦の姿だったし、斎藤さんの白い大きな縁取りのついた紺のワンピースは、明らかに戦場ヶ原ひたぎ阿良々木暦と初めて私服で会った時の衣装を模したものだったし。しかも皆さん、朗読劇と歌の時と着替えてらっしゃいましたよ! 同じだったのは多分、歌わなかった坂本さん(シンプルな白いワンピース)と最後に出て来た堀江由衣さん(フリルたっぷり、レースたっぷりの白いドレス)だけじゃなかったかな。
 忍野扇役の水橋かおりさんは白い襟に黒いワンピース、シンプルで上品なシルエット。台詞と共に振る腕に、袖のフリンジがふわり、ふわりと揺れて動く。歌の時も黒いドレス、でもレース仕立てで裾が大きくふくらんだ、華やかなイメージ。2曲で、パニエの色だけ赤と青で変えて。
 月火役の井口裕香さんの衣装は着物をベースにデザインしたものだったし、余接役の早見沙織さんの衣装はオレンジとミントグリーンの組み合わせ。
 真宵役の加藤さんはピンクのワンピース、白い襟に白いカフス、白いブーツ。撫子役花澤香菜さんも違う系統のピンクワンピース、やはり白い襟にふんだんなフリル。「もうそう💛えくすぷれす」はあの可愛らしい声でくすくす笑いまで実演して下さいましたし(怖い怖い・笑)、「恋愛サーキュレーション」は物凄い盛り上がりでしたね。
 
 神原駿河役の沢城みゆきさんはいらっしゃいませんでしたが、「電話で話す」という形で声だけの参加、ひたぎとの会話がありました。その後駿河パートのライブでは、黄色いレインコートを着たダンサーが踊る、という趣向。
 流れたCG映像は正直、ちょっと何だかなぁ、という感じではあったのですが、その後「白金ディスコ」でも同じチープさで暦が踊る映像が流れてですね、これが全くギャグとして通用してたので、「…伏線だったのかしら…」と深読みしてしまったり。(←それはきっと違う)

 驚いたのは、こういうイベントによくある、声優さんのフリートーク的なパートが一つもなかったこと。キャストの皆さんはあくまで役柄を演じられ、朗読劇と歌唱に終始されました。まさしく、〈物語〉フェスでした。…豪華だったなぁ。

 原作者は勿論、製作者の作品への愛情やこだわりがしみじみ感じられるイベントでした。
 帰り道、頭の中ずっと『恋愛サーキュレーション』が廻ってましたよ、いや元々好きな曲でもあったので(苦笑;)。
 せめて、原作の続きを読んで補完しないとなぁ、と我が身のこの作品への姿勢を反省しました。(苦笑;)

 セットリストは以下の通り
01. staple stable / 戦場ヶ原ひたぎ(CV:斎藤千和
02. 帰り道 / 八九寺真宵(CV:加藤英美里
03. ambivalent world / 神原駿河(CV:沢城みゆき
04. marshmallow justice / 阿良々木火憐(CV:喜多村英梨
05. the last day of my adolescence / 神原駿河(CV:沢城みゆき
06. オレンジミント / 斧乃木余接(CV:早見沙織
07. terminal terminal / 八九寺真宵(CV:加藤英美里
08. suger sweet nightmare / 羽川翼(CV:堀江由衣
09. mathemagics / 老倉育(CV:井上麻里奈
10. decent black / 忍野扇(CV:水橋かおり
11. もうそう💛えくすぷれす / 千石撫子(CV:花澤香菜
12. 白金ディスコ / 阿良々木月火(CV:井口裕香
13. chocolate insomnia / 羽川翼(CV:堀江由衣
14. 恋愛サーキュレーション / 千石撫子(CV:花澤香菜
15. 夕立方程式 / 老倉育(CV:井上麻里奈
16. dark cherry mystery / 忍野扇(CV:水橋かおり
17. dreamy date drive / 戦場ヶ原ひたぎ(CV:斎藤千和
18. wicked prince / princess a la mod

(内容については コミックナタリー「〈物語〉フェス」イベントレポを参照しました)