読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

謎解きはディナーのあとで3 東川篤哉著 小学館 2012年

 シリーズ3作目。

 第一話 犯人に毒を与えないでください
微熱をおして駆け付けた現場、被害者は自宅のベッド毒殺されていた。風邪薬のカプセルに青酸性の毒物が仕込まれていたらしい。現場に会ったペットボトルから、影山はその使い道を推測、犯人を絞り込む。

 第二話 この川で溺れないでください
多摩川の河川敷で見つかった男の溺死体は、風祭警部と似たような白いスーツのチンピラ風情。親戚の金持ちの家にたかって暮らしていたらしい。犯行の日、親戚宅では花見パーティーが催され、誰も長時間抜け出たような形跡はない。だが影山は、ガレージの3台の車の、あまりにも変わらない様子に不審を抱いたようだ。

 第三話 怪盗からの挑戦状でございます
宝生家に怪盗レジェンドからの犯行予告状が届いた。狙われたのは彫像『金の豚』、麗子は留守の父親の命に従って、「かかりつけ私立探偵」光神本光一を呼ぶ。助手と共に警備に当たるが、コーヒーに睡眠薬を入れられてまんまと眠らされる羽目に。だが、怪盗が盗んだのは『金の豚』に並んで陳列されていた『銀の豚』の方だった。

 第四話 殺人には自転車をご利用ください
資産家の老婦人が殺された。何故か子供用の椅子に座らされた状態、容疑者は被害者の甥で元競輪選手。犯行現場への移動に自転車を使ったに違いない、と睨んだ麗子だったが、どう考えても時間的に間に合わない。だが影山は別の自転車に目を着ける。
 
 第五話 彼女は何を奪われたのでございますか
マンション建築現場で見つかった女性の死体からは、眼鏡やベルト、腕時計と言った装飾品や小物類が奪われていた。犯人が本当に持ち去りたかったものは何なのか、そしてどうしてそれが犯人を特定する証拠となるのか。犯行前に会った後輩は、彼女の視線や行動の怪しさを証言した。

 第六話 さよならはディナーのあとで
資産家の男が自宅で殺された。凶器は護身用の木刀、部屋が荒らされた様子があったので、物盗りに偶然出くわして返り討ちにあったかと思われた。だが夫婦仲が冷え切っていたり、親戚の女性が居候していたりとなかなか複雑な事情もあったようだ。…


 間が空きましたが、シリーズ3冊目。
 相変わらずの明るい(?)展開、殺人事件がこんなにおきているのにねぇ(笑)。
 そんな馬鹿な、と思いつつも説明されればその推理に納得が行ってしまうのが恐ろしい所。ただ、お嬢様はバーゲン品なんて狙わないんじゃないかなぁともちらっと思ったり。…ってここはミステリ部分とは関係ない所ですが(笑)。
 シリーズはこれで終わりなのかな。風祭警部は移動になるみたいだし。ちょっと残念です。