読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

その先には何が⁉ じわじわ気になる(ほぼ)100字の小説 北野勇作著 キノブックス 2018年

 なんだろう、この胸さわぎ……。
 子どもの想像力をかき立てる100字の奇妙な物語集!
 著者のルーティンワークであり、Twitterでウワサの【ほぼ百字小説】が初の書籍化。
 掲載作130本は、1000作以上の作品から厳選!
 いつでもどこにでも持ち歩ける正方形に近いコンパクトサイズで、好きなときに好きなところで読めるので、大きな本、長い物語が苦手な子どもでも楽しめます!

挿絵、装画のイラストは旭ハジメ氏。
朝読にもおススメ!

正解があると人間は安心しますよね。逆に正解がないと言われると、落ち着かない。なんとなく不安になります。
そんな気持ちを楽しむ。これはそういう小説です。(【使用上の注意】より)

【作品抜粋】
・学校のプールには何かがいる。
冬になっても水を抜かないのは前から変だと思ってた。
それで夜になってから忍び込んだ。
でも何かに操られてるだけなのかも。
体育の授業で泳いだとき、プールの水を飲んじゃったからな。

・送られてくる苺はすべて食べなければならない。
それが契約だから。
幾つかにひとつ、顔がある。
それも食べなければ。それが契約。
あるとき、顔を見なくてもすむ方法を思いついた。
今は全部、ジャムにして食べている。
                      (紹介文より)

 
 ショートショートの出だしを集めました、みたいな感じ。「続きを書いて送ってください」的なイベントもやっているようですし。しかし凄いよな、よくこれだけ思い付くとも。
 ただ、私の記憶力の問題もあって、読んだ端から忘れて行ってはいるんですが(←おい;)。坂道をずり落ちて行く商店街の話は妙に印象的だったなぁ。
 イラストは可愛かったんですが、逆にイメージが固定されてしまうかもしれませんね。文章からだけだと「こういう状況とは思わなかった」って思った絵もいくつかあったので。難しいなぁ。