読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

真夜中のパン屋さん 午前4時の共犯者 大沼紀子著 ポプラ文庫 2016年

 シリーズ第5弾。
 ネタばれあります、すみません;

 一年半ぶりに母親 律子と会う希実。病室にいた彼女は相変わらずのほほんとして、付き添いを希実の父親に頼んだとけろりという。
 希実の戸籍上の父親は門叶樹、今は別の家庭を持って幸せに暮らしている筈。以前希実を拒絶した過去を持つ。実は大会社の次男坊らしいが、今は絶縁状態らしい。折も折、樹の兄の榊も、美和子の墓参りで出会い、その後ブランジェリークレバヤシを訪ねて来た。
 家を継ぐ気がない不肖の息子二人の代わりに、希実を後継ぎにしたいという目論見が、希実の知らない所で動いているらしい。樹も律子も、榊が関係していると聞いて青ざめる。着々と希実に近付いてくる榊。榊は希実に、樹との親子関係をはっきりさせる為にも、DNA鑑定をするよう依頼してきた。
 榊、樹の兄弟と、美和子とその兄。幼馴染の4人に律子を加えた5人の関係が、明らかになる。…


 二転、三転する真相。希実の父親は一体誰なんだ??ってんでかなり振り回されました。榊の真意にも。結局、最終的にはあの人なんだろうな、ってのが仄めかされましたが、これ、何故誰も明かしたがらないのかは次の巻で明らかになるのかな。
 相変わらず美味しそうなものてんこ盛り。酵母を使ったパンケーキかぁ、いいなぁ。
 次巻、最終巻です。