都会の片隅に、真夜中にだけオープンする不思議なパン屋さんがあった。あたたかい食卓がなくても、パンは誰にでも平等に美味しい。心地良い居場所を見つける物語。
謎多き笑顔のオーナー・暮林陽介と、口の悪いイケメンパン職人・柳弘基が働くこの店には、パンの香りに誘われて、なぜか珍客ばかりが訪れる……。
夜の街を徘徊する小学生こだま、ワケありなオカマ ソフィア、ひきこもりで覗き魔の脚本家班目。
夜な夜な都会のはぐれ者たちが集まり、次々と困った事件を巻き起こすのだった。
夜の街を徘徊する小学生こだま、ワケありなオカマ ソフィア、ひきこもりで覗き魔の脚本家班目。
夜な夜な都会のはぐれ者たちが集まり、次々と困った事件を巻き起こすのだった。
カッコウの托卵にも例えられるような母親に、「次の居場所」として指示された住所には、真夜中だけオープンするパン屋「ブランジェリークレバヤシ」があった。肝心の訪ね人、腹違いの姉(らしい)美和子はもう亡く、しかし夫の暮林陽介は何も聞かず身元を引き受ける。店の2階に居候することになった女子高生・篠崎希実は、“焼きたてパン万引き事件”に端を発した失踪騒動へと巻き込まれていく…。
期待の新鋭が描く、ほろ苦さと甘酸っぱさに心が満ちる物語。
案外重い話で驚いた。
いや、何となくね、パンの蘊蓄が詰まった、読んでたらそういう知識やらも入って来るお得な小説なのかな、とか思ってたんですよ。そしたらがっつり人間ドラマがメイン。暮林が学生時代に海外で浴びたという「生温かい風」の正体には特に驚きました。
苦難も絶望も味わって、全てを受け入れる暮林。でもこれ、どう続くんだろう。弘基の過去も暮林の境遇も、一応明らかになったもんなぁ。
期待の新鋭が描く、ほろ苦さと甘酸っぱさに心が満ちる物語。
(内容紹介に付け足しました)
そういえばどこかでドラマ化されてたっけ、と何気なく手に取った一冊。案外重い話で驚いた。
いや、何となくね、パンの蘊蓄が詰まった、読んでたらそういう知識やらも入って来るお得な小説なのかな、とか思ってたんですよ。そしたらがっつり人間ドラマがメイン。暮林が学生時代に海外で浴びたという「生温かい風」の正体には特に驚きました。
苦難も絶望も味わって、全てを受け入れる暮林。でもこれ、どう続くんだろう。弘基の過去も暮林の境遇も、一応明らかになったもんなぁ。