読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

「Break Out Presents ユーリ!!! on Concert」ライブビューイングに行って来ました。

 11月19日、『Break Out Presents ユーリ!!! on Concert』ライブビューイングに行って来ました。
 昨年秋に放送されたアニメ『ユーリ!!! on ICE』の劇中曲の夜の部のコンサートを、全国各劇場に配信したもの。
 久々にドはまりしたアニメ、公式が催すイベントにはできる限り参加しようということで、私は西宮TOHOでの鑑賞です。今回も友人まいさんと一緒、まいさん、毎度ありがとう♪

 まず「はぁい、ヴィクトル・ニキフォロフです」から始まる諸注意が流れました。「録音・録画等、見つけたら、燃やすよ」。…諏訪部さん、このために吹き込んだんですね(笑)。いかにもクラシック鑑賞になれていない(ええ、私も高校の芸術鑑賞会以来でしたよ)観客に向けた内容で、そうか、これ、クラシックの範疇のコンサートなんだ、と私はそこで初めて気が付きました。
 舞台上にセットされた空の席に続々集うオーケストラ団員、調弦の様子が映し出され、最後はピッコロでのジングルで〆。
 『ユーリ!!! on Concert』はグランプリシリーズのオープニングファンファーレから始まりました。瞬間、ああ、これは生音源とライブビューイングで聴くのとは格段の差があるんだろうな、とこっそり覚悟しましたね。

 第一話、ヴィクトルと勇利のスケーティング映像と共に「アリア≪離れずにそばにいて≫」。
 続けてクリストフ・ジャコメッティのFS曲「スペイン狂詩曲」。「スペイン狂詩曲」はボレロみたいなつくりになってたんですね、どんどん演奏楽器が増えて盛り上がっていく感じ。
 で、ジ・グァンホンSP曲「La Parfum de Fleurs」。どの曲もCDとかとは編曲が違っていて、長く派手になってました。そうか、元々の設定が既存の曲や映画音楽からの抜粋、って体だったから、「元々の曲は実はこんなのなんだよ」ってことなのかも。

 第四話のミラの台詞「日本で何があったんですかねぇ」から始まるシーン、リリア初登場にに次いでユリオの「この体ごとくれてやるよ」の映像が流れた後、BGMが数曲。それまで指揮台に立っていた松司馬拓さんがピアノを演奏、チェロにしてもヴァイオリンにしても、この辺りは少数精鋭による三重奏だの四重奏だの、って感じでした。アニメの映像も流れて、そこに各BGMの題名も載ってたんですが、ちょっと見そこねたり忘れてしまったり;; 
 後で関連記事見て確認しました、「Gigue in St.Petersburg」「Garden of April」と「Kamome」、「 5+7」だったようで;

 再度流れるヴィクトルのナレーション、ここからは各選手のSPやFS曲だよ、との説明。
 まずピチット・チュラノンFS曲「映画“王様とスケーター2”より『Terra Incognita』」。明らかに系統の違うコーラスグループが左右両端にスタンバイ。舞台下手は白いブラウスと黒のロングスカートの、いかにも正統派といういで立ち、対して上手はノースリーブの黒ワンピ、腕の振り方にも表情をつけた歌い方。男性陣は皆さん黒タキシードでしたけど(多分)、あれ、楽譜には歌詞どういう風に書かれてたんでしょうね(笑)。今までフルートやピッコロを演奏されていた方々が、いかにも民族音楽的な「みゃ~」って音の縦笛を(…語彙の乏しさ…(泣))操られてて、…何種類もの楽器こなさなきゃいけないのか!と驚いたり。
 続いてジ・グァンホンFS曲「映画“上海ブレード”より『The Inferno』」。

 第二話、ヴィクトルが二人のユーリにSP曲を振り分ける映像、勇利の「全力のエロスぶちかまします!」の台詞から、勝生勇利のSP曲「愛について~Eros~」へ。で、これアレンジが凄かった。フラメンコギターとサックス、ピアノにヴァイオリンのアドリブ合戦(多分)。画面からはあまり見えなかったんですが、ずっと手拍子を担当されてる方もいて、あれは打楽器的な扱いになるのかな。演奏後、会場では拍手が鳴り響いてましたね。
 ちょっと落ち着いて(?)クリスSP曲「Intxcated」。ボーカルのお兄さんがまぁノリノリで、歌い方のエロいこと(笑)。続いてレオ・デ・イグレシアSP曲「Still Alive」、そうか、これツインボーカルというか歌とラップ別の人だったのね。
 ギオルギー・ポポーヴィッチFS曲「A Tales of Sleepng Prince」、初の女性ボーカル曲。白いドレスに身を包んだショートカットの女性、熱唱です。手を振りながらの去り際、背中が大きく開いていたのが見えて、…黒のブラですか!? あれ、後ろで演奏していた男性陣、気を取られなかったかしら!?(←おいおい;)
 ピチット君のSP曲「映画“王様とスケーター”より『Shall we Skate?』」。最初に入っていたナレーションも変わってましたね、うまく聞き取れなかったんですが、「Long Long Ago~」から始まっていたような…。つまり、物語の説明から。
 ジャン・ジャック・ルロワの台詞「曲とのコラボレイションを大切に~」と共にスケーティング場面の映像が流れ、来たぁ―――!って感じで会場がどよめきました。JJのSP曲「Theme of King JJ」、何なんだろう、どうしても笑ってしまう(笑)。
 ミケーレ・クリスピーノFS曲「Serenade for Two」。上記三曲、同じ人が歌ってたんですね~。ただですね、映像で見る限りなんですが、このボーカルさん目が結構泳いでいてですね。カンペ見ながら歌っているようにも見えて、こっそり「…歌詞くらい覚えて来いや」と思ってしまいました、誤解だったらごめんなさい;
 
 BGM「At The Airport」を挟んで、ユーリ・プリセツキーSP曲「愛について~Agape~」。これ、本当に小さな男の子が歌ってたんですね。舞台上にドライアイスの白煙が溢れ、退場時には足下大丈夫かしら、とちょっと心配になるほど。後々パンフレットで確認すると、どうやら本編で歌っていた人とは別の方だった様子。多分その子はもう声が変わっていたんだろうな、と思うと本編でのユリオの台詞「俺はこの容姿でいられる時間が短い」と重なるようで、その刹那が感慨深い。いや、考えすぎかもそれませんが;
 そしてオタベック・アルティンSP曲「≪サマルカンド≫序曲」、続けてFS曲「交響曲第9番 第2楽章 「降臨」-建国版-」。炎が噴き出る演出、コーラスも加わって否が応にも盛り上がります。この曲、愛されてるなぁ、としみじみ思ってしまった。
 ピアノが前面に用意され、ユリオFS曲「ピアノ協奏曲 ロ短調 アレグロ・アパッショナート」。…これ、よくミスタッチなく弾けるよなぁ。

 最終話、ヴィクトルに送り出される場面、勇利の「僕の名前は勝生勇利」の映像から勝生勇利FS曲「Yuri on ICE」。「愛について~Eros~」の方がアドリブ満載のアレンジで、それはそれでよかったのですが、「Yuri on ICE」はあまり変えて欲しくないな、という気持ちが個人的にありまして。そしたらこちらはほぼ原曲のまま、これは嬉しかったなぁ。本当、いい曲。
 で、やはり最終話、「世界選手権5連覇くらいやって貰わないと割に合わない」の映像から、勝生勇利エキシビジョン曲「デュエット≪離れずにそばにいて≫」。ソプラノの女性が鮮やかな青のドレススカート(きっと何重にものパニエで膨らませているに違いない)を身に着けていて、これ「ユーリ!!!」のイメージからなのかなぁ、と思ってたら本当にそうだったようで。流れる映像は勿論最終話エンディングのエキシビジョン、加えて第10話の指輪交換場面(!!)。何なんだよ、この煽り方は!(笑)。

 一応これがラスト、ということで皆さん舞台から退場、鳴りやまない拍手。いや、羽多野さんも豊永さんも出てないよね、アンコールあるよね、でもあれだけの人数また舞台に上がるの大変だよね、どうするんだろうと思ってたら、エレキギターのリフが流れ、ボーカルが登場。「Banquet Rock~Yeah Yeah Yeah」でコンサート再開です。
 松司馬拓さんがマイクを持ってご挨拶、「全国を回りたい」との言葉に会場から拍手。映画の方の音楽も「鋭意製作中」とのこと、ということは来シーズンとかの話になるのかしら。私としては世界選手権やってほしいんだけど。
 エレキギターを弾いていた梅林太郎さんからも「ほぼ言われてしまったんですが」と仰りながらご挨拶、奏者の紹介があった上で、何時の間にやら再び舞台に揃っていた楽団員さんがED曲「You Only Live Once」演奏。羽多野渉さん登場です。
 凄く盛り上がっていたのですが、この曲流れちゃうといかにも終わり、って感じにならないかな、大丈夫かな、と思ってたらOP曲「History Maker」の前奏が。ヴィクトルの名をを呼びながら豊永利行さん登場、衣装はチェックの三つ揃えに水玉模様のシャツ、ブルーのネクタイ。あれ、TGCコラボの勇利君と衣装似てるな、と思ってたらやっぱり意識されていたようで。で、いよいよ本当にラスト曲、「History Maker」大熱唱です。

 豊永さんが歌お上手なのは存知上げていてですね、というのは2015年のMBSアニメフェスで、『デュラララ!』のエンディングをOKAMOTO’Sと歌ってらっしゃったので。「…え、プロと生歌?」「大丈夫…?」的な雰囲気でざわついた観客を(その節は失礼しました)、実力で捻じ伏せてらっしゃいましたものね(笑)。でも実は私は『ユーリ!!!』ではあまり歌って欲しくなくてですね; というのは、『ユーリ!!! on ICE』の世界観で、勇利君に「歌って下さい」ってオファーがあったとして、勇利君引き受けるとは思えないから。そしたら豊永さん、事前にSNSで「今回は豊永利行として参加します」と仰ってて。ああ、この人凄いな、としみじみ思ってしまいました。
 で、今回も捻じ伏せられてしまった訳ですが(笑)、でもやっぱり『ユーリ!!!』のキャラソンは出て欲しくない派です。あの世界の中でCD出していいのはJJだけです(笑)。
 …とか言いながら、私かつて『鎧伝サムライトルーパー』では大爆笑しながらキャラソン受け入れたんですけどね。“超弾道”『クールムーン』、タマシイに刻まれてますよ(苦笑;)。

 繰り返されるサビ部分、管楽器弦楽器等、パートごとに演奏され、本日登場したボーカリストが再結集、みんなで合唱。松司馬さんから演者紹介があったのですが、改めてヴィクトル・ニキフォロフのナレーションによる演者紹介もされ、羽多野さんが慌てて頭を下げたり、豊永さんが名前を呼ばれて「あ、僕です」と名乗る場面も。「ほら、勇利も手を振ってご挨拶してね」の台詞に、「勇利傍にいるんだ…!」と思ったことは内緒です(笑)。気が付いたらいつの間にか音楽が音響に代わってました。…本当、いつの間にやら。会場だったら気が付いたのかしら。

 何しろ記憶だけを頼りに書いた記事ですので、細かい覚え違いなどあると思います、ご容赦下さい; まぁ、こんな感じだったな、ということで。
 会場を出たら、パンフレットは売り切れていました。…先に購入しといてよかった~。
 演者の皆さんも随分楽しんで、愛を込めてパフォーマンスして下さっていた様子、本当、嬉しかった。
 本当に全国回るなら、また違う演目もやって欲しいな、と思いつつ。南くんとかイ・スンギルとかの曲、今回なかったですものね。でもこんなにも演者は揃わないだろうなぁ。
 いや、楽しかったです。