シリーズ3冊目。
鬼才、綾辻行人の奇なる跳躍!“もう一つの、ありうべからざる京都”に住まうミステリ作家が遭遇する、奇天烈な怪異の数々。当惑と恐怖、驚愕と忘却の繰り返しのうちに月日は流れ…ついに“世界”は、目眩く終焉を迎える―!?
破格の怪談絵巻、待望の第三集にして完結篇。 (帯文より)
鬼才、綾辻行人の奇なる跳躍!“もう一つの、ありうべからざる京都”に住まうミステリ作家が遭遇する、奇天烈な怪異の数々。当惑と恐怖、驚愕と忘却の繰り返しのうちに月日は流れ…ついに“世界”は、目眩く終焉を迎える―!?
破格の怪談絵巻、待望の第三集にして完結篇。 (帯文より)
タマミフル
ただ今回も、これはバカミスじゃないのかなぁ、と思った回もありましたねぇ。
友人の海老子君とは我孫子さんのことかしらとか、奥さん愛煙家だったのか、とちょっとびっくりしたりとか。…いや、現実と混同しちゃいけないんですけど。
シリーズ最終巻と言いながら、これ続きまだ出そうだよなぁ。奥さんや看護師さんの正体はまだまだ不明のままですもんね。いや、結論は出なさそうですけど。
友人 海老子君の家を訪ねた帰り、小さな子供を見かけた「私」。この頃里に下りて来るようになった猿だろうか。そんな時、私はかかりつけの深泥丘病院でインフルエンザ治療薬タマミフルにまつわる副作用の噂を聞く。
忘却と追憶
白蟹神社のお祭りを見に行った。「奇面祭」で<忘却の面>を着ける催事を見た私に、石倉医師は<追憶の面>を見せてくれた。
減らない謎
生活習慣を改めることを決意した私。だが体重はなかなか減らない。私は妻が、私の寝ている間に高カロリーな何かを食べさせているのではないか、と妄想するようになる。
死後の夢
ドライブ中、事故って病院に運ばれた私。医師をはじめとする病院スタッフに、何度も「屋上に行くな」と忠告されるが、私は何かに導かれるように、屋上へ向かっていく。
カンヅメ奇談
私は東京のホテルでカンヅメになっていた。突然の停電に、二間続きの別部屋のドアを開けてしまった私。そこは、その昔大叔父と泊まったホテルの部屋に酷似していた。
海鳴り
妻が入院して、しばらく猫と暮すことになった。夜中になると、猫たちが騒ぎ出し、奥の和室へと自分を誘う。そこにはまるで知らなかった隠し部屋があり、私はそこに隠されていたミニDVカセットを持ち出す。赤いコートを着た女が映っているDVカセットを。
夜泳ぐ
運動不足を解消するため、ホテルのプールに通うことにした。そこで私は、別の完全会員制のフィットネスクラブがあるとの噂を聞く。
猫密室
「猫密室」の夢を見た、という話を担当編集者にしたら、それで短編を書いてくれ、と依頼されてしまった。必死でプロットをひねり出す私。その帰り、自宅の家の周りは何千匹もの猫で埋め尽くされていて…。
ねこしずめ
「猫柱」という言葉を思い付いて、妻に「あまり口にしない方が…」と言われてしまった。どうやらこの町に伝わる「ねこしずめ」に関係があるらしい。その日は飼い猫を外に出さない方がいいのだとか。…
続編、と言いながらも前の内容をほとんど忘れておりまして; でもまぁ、読んでいくうちに思い出したこともあったりなかったり(苦笑;)。ただ今回も、これはバカミスじゃないのかなぁ、と思った回もありましたねぇ。
友人の海老子君とは我孫子さんのことかしらとか、奥さん愛煙家だったのか、とちょっとびっくりしたりとか。…いや、現実と混同しちゃいけないんですけど。
シリーズ最終巻と言いながら、これ続きまだ出そうだよなぁ。奥さんや看護師さんの正体はまだまだ不明のままですもんね。いや、結論は出なさそうですけど。