落語を元にしたパロディミステリ集。
坊主の愉しみ
頭山花見天狗の理
猫屋敷呪詛の婿入り
新聞の書評に載っていて、興味を引かれた一冊。
『猫屋敷』以外は私でも知ってる話でしたので、有名どころばかりをネタにしたんだろうな、と思いつつ。「密室」なんて概念を落語に持ってくるとはねぇ(笑)。
「だって落語じゃん」というようなつじつまの合わなさを、理詰めで考えてみました、という感じ。でも勿論、おふざけも入っているのですが。だってゾンビなんて出てくるもんねぇ。
改めてみると幅広いよなぁ、『頭山』なんてSFだし、『蛇含草』はホラーだし。『粗忽長屋』を哲学と捉える人もいましたっけ。
そうそう、猫アレルギーが江戸時代から知られてた、ってのは意外でした。…ええ、私もそうです。
『猫の皿』から一捻り、賭け事好きな坊主は店主の口車に乗って、ライター連続10回点火に挑戦。『時蕎麦』もちらっと混ざりつつ、さて、坊主は店主に勝てるのか。
品川心中幽霊頭山花見天狗の理
『花見の仇討』と『頭山』を組み合わせた一編。
蕎麦清の怪
『そば清(蛇含草)』を下敷きに、その草の効き目を確かめようとした道絡は、猫に草を飲ませてみることに。
そこつの死者は影法師猫屋敷呪詛の婿入り
魯鈍で有名な与太郎が婿入りすることに決まったが、その相手は猫柳屋敷のお嬢様。今まで二人の婿を取り、どちらも早々に自害したり気が触れたりとかなり悪評が立っている。大量にいる飼い猫の中に、どうも化け猫が交じっているらしい。
らくだの存否(ゾンビ)新聞の書評に載っていて、興味を引かれた一冊。
『猫屋敷』以外は私でも知ってる話でしたので、有名どころばかりをネタにしたんだろうな、と思いつつ。「密室」なんて概念を落語に持ってくるとはねぇ(笑)。
「だって落語じゃん」というようなつじつまの合わなさを、理詰めで考えてみました、という感じ。でも勿論、おふざけも入っているのですが。だってゾンビなんて出てくるもんねぇ。
改めてみると幅広いよなぁ、『頭山』なんてSFだし、『蛇含草』はホラーだし。『粗忽長屋』を哲学と捉える人もいましたっけ。
そうそう、猫アレルギーが江戸時代から知られてた、ってのは意外でした。…ええ、私もそうです。