読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

エチュード春一番 第二曲 三日月のボレロ 荻原規子著 講談社タイガ 2016年

 シリーズ二冊目。

 夏休み、美綾はパピヨンの姿をした八百万の神・モノクロを連れて、大宮の父方の祖母の家を訪れた。そこで従弟・和志の家庭教師をしている門宮弓月と出会う。彼女は神社の娘で、巫女のアルバイトもしているらしい。彼女に連れられ、夜の神社で光る蛇のビジョンを見る美綾。そのことを知った弓月の知り合いの飛葉周は、美綾につきまとうようになる。飛葉は「古い神を探している」と言い、だが相手にしない美綾の気を惹くため、モノクロを誘拐した。モノクロが「神気」を帯びている、ということを見抜いて、しかし美綾が「能力者」であると誤解したまま。…
 

 いよいよ『RDG』に似て来た感じです。修験道神道、アミニズム。美綾、何だかんだ言って詳しいじゃん。
 飛葉周の行動の怖さ、ってのは事情を知らない獣医の先生の目を通じて描かれて、ようやくぴんと来ました。…確かにこれはまともな行動じゃないなぁ。で、美綾を仲間にしてどうするつもりなんだか。
 でもこれ、着地点の見えない話なんだよなぁ。どういう展開で、どういう終わり方するんだろう。
 次巻に続きます。