読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

封神演義 10~14巻 藤崎竜著 集英社少年ジャンプコミックス

 殷の第一王位継承者・殷郊。かつて太公望に助けられた彼が殷の側につき、周と戦闘を開始する! 本来は対仙人用である宝貝を使ってまで戦闘に臨む殷郊に、弟の殷洪は太公望を庇って死亡。太公望は彼の覚悟と責任を感じ、左腕を失いながらも周の軍師として立ち向かう。
 進軍する太公望達の前に妲己と共に趙公明が現れ、自らの居城クイーン・ジョーカー二世号に誘う。人質を取られ、仕方なく乗り込む太公望達。1F、楊戩は宮廷画家だった楊任の宝貝『神の見えざる手』に苦戦しながらも勝利を収める。
 
 2Fではマッドサイエンティスト呂岳に改造させられた宝貝人間・馬元と哪吒が戦い、3Fでは鄧蝉玉を追い回すストーカー男・劉環を、竜吉公主と土行孫が倒す。
 4Fでは黄飛虎の息子・黄天祥が天然の強さを発揮してミミズの妖怪仙人・丘引を、黄天化が太公望と組んでミイラ軍団を操る高継能を撃破。人質となっていた黄飛虎は自力で逃げ出すが、余化のコレクション妖精『飛刀』の幻影に惑わされる。最終的に余化を封じたのは天化だったが、余化に与えられれた傷は徐々に天化を蝕んで行く。
 
 最上階、太公望趙公明との対話は決裂。趙公明の妹・雲霄(うんしょう)三姉妹と対峙することに。彼女たちの強力ルックスに、かつてない苦戦を強いられるが、得意の心理作戦で何とか撃退。そして、ついに太公望趙公明との一騎討ちが始まった。趙公明の原型である植物形に苦戦する一行。だが、上層の冷たい空気を送り込むことで趙公明の動きを封じる。

 まさかの趙公明封神に、王天君らはついに聞仲を復活させる。趙公明亡き今、停戦が得策と考える太公望に対し、聞仲の目的は崑崙山の完全消滅だった。! 崑崙攻略のため聞仲はが金鰲島を動かし、太公望も崑崙山を動かす。金鰲島に張られたバリアを外すため、楊戩は一人金鰲島に乗り込み、十天君の一人 張天君と戦う。砂漠空間に閉じ込められ、勝ちはしたものの、楊戩はかなりの力を消耗してしまう。

 楊戩救出のため、金鰲島内部へ侵入した太公望たち。彼らの前に現れたぬいぐるみ(?)は、空間を自在に操る金鰲十天君が一人・孫天君だった。「遊び」が勝負のオモチャの世界『化血陣』でクイズに負けた蝉玉が、四不象が、太公望まで人形になる事態に。だが、太公望の導いた活路を、玉鼎真人が開いてみせる。しかし、続いて現れた王天君は強い酸の血の雨が降る空間に玉鼎真人と楊戩を閉じ込めた。楊戩を庇って玉鼎真人は封神されてしまった。

 改めて金鰲島に乗り込む十二仙や太公望だち。6班に分かれゲリラ戦を展開、黄飛虎親子は董天君の風吼陣を破り、太公望と普賢真人のペアは袁天君と遭遇する。…


 そうか、雲霄三姉妹って趙公明の妹だったんだ――! いや、アニメではいきなり出て来たもんで;
 殷の王太子 殷郊・殷洪兄弟の最後ってあんなに悲しいものだったとは。そうそう、連載当時、シリアスになりきらない展開に結構戸惑ったのを思い出しました。読者側が「耽る」ことを、遮るような描き方だったんですよね。
 さて、いよいよ仙界大戦が始まりました。次巻に続きます。