読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

櫻子さんの足下には死体が埋まっている 太田紫織著 角川文庫 2013年

 北海道、旭川。平凡な高校生の僕は、レトロなお屋敷に住む美人なお嬢様、櫻子さんと知り合いだ。けれど彼女には、理解できない嗜好がある。なんと彼女は「三度の飯より骨が好き」。
 骨を組み立てる標本士である一方、彼女は殺人事件の謎を解く、検死官の役もこなす。そこに「死」がある限り、謎を解かずにはいられない。そして僕は、今日も彼女に振り回されて……。       (裏表紙紹介文より)


 第壱骨 美しい人
「僕」館脇正太郎の母親の経営するアパートに住む女性が死んでいた。部屋は内側から鍵が掛かっていて、だが彼女の死に顔には苦悶の表情、部屋は荒れ果てた状態。生前の彼女の様子を知っている正太郎には信じられない。他殺を主張する正太郎に、櫻子さんは別の可能性を示す。

 第弐骨 頭(こうべ)
5月、海へ出かけた正太郎と櫻子さんは、一組の男女の遺体と出くわす。心中事件と判断しようとする警察に、櫻子さんは矛盾点を指摘する。

 第参骨 薔薇の木の下
7月、櫻子さんと昵懇の間柄の薔子未亡人の薔薇園に、薔薇を貰いに行った二人は、降霊会に参加することに。降霊会で降ろされたのは薔子夫人の夫・明人。彼は、自分は殺されたのだと、その場にいた人物を犯人と告発する。だが、櫻子さんはその降霊会を一蹴し、からくりを暴いてみせる。…


 アニメの方は見ていました。今回、原作を読んでみて、作品の発表順と沿っていないのにちょっとびっくり。第壱骨も第参骨も、確かアニメにはありませんでしたよね?? まぁ、内容として難しかったかもそれませんが。アニメには出て来た生物教師とか同級生の女の子とかは、もっと別の巻の話なんでしょうね。
 櫻子さんの許婚者とかもいたんですね~。後々の展開がちらっと描写されていたことから見ても、いずれ櫻子さんとは別れの展開などあるんでしょうか。
 それにしても、北海道の自然怖いな~。小型犬がとんびやカラスに狙われたりするんだ…! 
 食べ物の話も毎回たっぷり出てきてましたね。これ、聖地巡りとかできそうだなぁ。