シリーズ6冊目。
ネタばれあります、すみません;
第壱骨 土を掘る女性(ひと)
正太郎が中学三年生の時。義理の祖父母の家の近くに住んでいたおばあさんが、老人ホームからいなくなったらしい。正太郎は、血まみれの荷物を抱えている美女――櫻子さんの姿を見て、彼女を疑う。だが櫻子は、以前永山神社の近くで見つかったことを手掛かりに、もう無くなってしまった古い神社を訪ねておばあさんを見つけた。手を泥だらけにして何かを掘ろうとしていたおばあさんは、痴呆症状が進んでいて、何故そこにいたのかも説明できない。彼女の生い立ちを知って、櫻子は一つ推測をする。
第弐骨 亡霊メール
放送部の大津瞳の依頼で、とある都市伝説の出所を調べることになった。怪談としては物足りないが、実際にある地名が出て来て、妙に気になるとのこと。鴻池百合子と正太郎は櫻子にも相談してみたが、情報量が足りないとけんもほろろ、だがその場所で自殺した女性がいることが分かった。自殺願望があったというこの女性と都市伝説とは関りがあるのか。やがて、この話を広めたのは大津自身だということが分かって来る。
入院治療中からPhantomの名前で正太郎にメールを送ってくれていた人物。正太郎は櫻子さんのアカウントだと思い、励まされていたのだが。…
相変わらず美味しそうなもの満載だなぁ(笑)。
櫻子さんの弟の事件がようやく語られた一冊。そこにも花房が関わっていたようですね。しかも正太郎もターゲットにされかけているような…。
櫻子さんの車には何か仕掛けがされたんでしょうか。磯崎先生が案外(?)冷静に自分も櫻子さんも分析していて、へぇ、と思ったり。彼をこちら側に引き留めてるものは何なんでしょう。
次巻に続きます。