読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

自薦 THE どんでん返し 双葉社 2016年

 名だたる本格ミステリの書き手があなたを仰天させる!
 ミステリには不可欠のラストの驚き、どんでん返し。
 6人の作家が自作から「これは」というどんでん返し作品を自ら選び、読者に届けます。どうぞみなさん、だまされてください。                             (内容紹介より)


 再生 / 綾辻行人
十七歳年下の教え子と結婚した大学助教授。妻は自分の不幸な生い立ちと共に、ある特異体質について告白する。自分の体はどこを切ってもまた生えて来る、と言うのだ。やがて彼女は若年性の痴呆症という病魔に襲われる。

 書く機械(ライティング・マシン)/有栖川有栖
デビューしたての作家、だがどうも伸び悩んでいる。担当を仰せつかった新人編集者は、作家と共に編集長の案内の元、出版社の地下室へ向かった。

 アリバイ・ジ・アンビバレンス /西澤保彦
両親の夫婦喧嘩に嫌気がさして、「ぼく」は駐車場の車の中で一晩を過ごした。そこでクラスメイトの美少女が、中年の男と二人で駐車場隣の蔵の中に入っていくのを目撃する。次の日、彼女の家で、同級生男子の遺体が見つかった。犯行時刻は丁度その頃、だが彼女は、自宅にいた自分を襲ってきた同級生を殺したと自白した。彼女は何故やってもいない罪を告白したのか。

 蝶番の問題 /貫井徳郎
貸別荘で発券された五人の男女の死体。全員死亡して、発見から時間も経っているため、誰が犯人でどの順番で殺されたのか分からない。残されていた手記だけで、それは推定できるだろうか。

 カニバリズム小論 /法月綸太郎
男が自分の恋人を殺して、しかも食していた。その動機は何なのか。法月綸太郎は、とある男を訪ねる。

 藤枝邸の完全なる密室 /東川篤哉
資産家の叔父を殺すため、甥は叔父の屋敷を訪ね、地下のオーディオルームに誘い込んだ。絞殺したあと部屋を密室にし、自殺に見せかけたのも束の間、思わぬ訪問者が来てしまった。仕方なく彼を第一発見者に仕立て上げようとするが、どうもうまく行かない。…


 綾辻さんと有栖川さんの短編は読んだことありました。特に綾辻さんの作品は強烈に覚えてましたね。いや~、寝覚めが悪いよ、あの内容は(苦笑:)。それを言うとどの作品もあまり後味よくなかったかもしれませんが。
 面白かったんですが、これ、どんでん返しかなぁ?と思うような作品もあり。「意外な真相」という表現の方がしっくりくるものもあった気がします。いや、本当に、作品自体はどれも面白かったですけど。