読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

化物語(バケモノガタリ) 【下】 西尾維新著 講談社BOX 2006年

 『化物語』下巻。

 6月11日、忍野に頼まれて、阿良々木暦神原駿河と共に、街の廃神社にお札を納めに行く。そこで見たのは、夥しい数の蛇のぶつ切り死体だった。途中ですれ違った中学生らしき少女が下の妹の同級生・千石撫子ではないか、と思い当たった暦。彼女はクラスメイトの色恋沙汰に巻き込まれ、蛇の呪いをかけられていた。
 忍野の助力の元、暦と神原は撫子の呪いを解こうとする。

 戦場ヶ原との父親同伴の初デートを無事に済ませた6月13日、そして翌日。暦はメールで羽川翼から呼び出しを受けた。学校を飛び出して待ち合わせの公園に行った暦は、そこでパジャマに上着を羽織っただけ、しかも猫耳の生えた羽川を目撃する。5月のゴールデンウィーク中に、家族とのストレスから「障り猫」に憑かれてしまった羽川。今再び、何らかのトラブルで「障り猫」が再発したらしい。前回は吸血鬼の忍野忍と存分に戦うことで発散し、消えた「障り猫」。だがその忍は、行方不明になっていた。暦たちは忍を探し回る。…


 『化物語』の原作小説を読みたいと思った一番の動機が『つばさキャット』の中の一シーンを確認したいと思ったから。
 「あれがデネブ アルタイル ベガ…」のひたぎの台詞が歌詞と繋がる12話のエンディングに「うわぁぁあー!!」と感動したもので(笑)。あれ、監督さんなり演出家さんなりがアーチストに指定したのかしら、「この台詞をそのまま歌詞にしてください」って。でも曲全体は女の子目線にはアレンジされてましたよね。
 前半の振りが後半に効いてくる作り、さすがです。アニメでは気が付かなかったけど、ひたぎがデートに誘う台詞と「キスをしましょう」の一連もリンクしてたんですね。
 羽川翼の暦への好意の寄せっぷりも、文章で読むと明らかにあからさまでした。猫耳、眼鏡、隠れ巨乳。…う~ん、てんこ盛り(笑)。
 で、やっぱり撫子ちゃん可愛かったなぁ。神原駿河の「この場合は乙女買いと言ってほしい」には思わず吹き出しましたし。で、この頃の高校生男子は「受」だの「攻」だの、知ってるのね…;
 さて、とりあえず、暦が翼を恋愛対象として見られなくなったほどの恩を感じているという春休みの怪異については読んでみようかな、と。先は長そうです。