読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

花物語(ハナモノガタリ) 西尾維新著 講談社BOX 2011年

 神原駿河の一人称で語られる物語。
 ネタばれになってるかも、すみません;

 悪マーセント趣味で書かれた小説です。――西尾維新

“薬になれなきゃ毒になれ。でなきゃあんたはただの水だ”
阿良々木暦(あららぎこよみ)の卒業後、高校三年生に進級した神原駿河(かんばるするが)。直江津(なおえつ)高校にひとり残された彼女の耳に届いたのは、“願いを必ず叶えてくれる『悪魔様』”の噂だった……。
<物語>は、少しずつ深みへと堕ちていく――
これぞ現代の怪異! 怪異! 怪異!
君を知り、解きはなつための物語。                      (出版社HPより)

 阿良々木暦戦場ヶ原ひたぎ羽川翼が卒業した後、最終学年に進級した神原駿河。彼女はある日、「願いを必ず叶えてくれる『悪魔様』」の噂を聞く。…もしかしてそれは無意識の自分の姿ではないのか? 不安に駆られた神原はその「悪魔様」に直接会いに行くことに。しかしそれは、神原の中学時代の宿敵・沼地蠟花だった。粘っこい完璧なディフェンスを誇ったバスケ選手、彼女は足を負傷してバスケを辞め、高校もやめて、今では人の悩みを聞き集めて自分を慰めているという。そして彼女が集めているもう一つのもの―― それは悪魔のパーツだった。果たして、蠟花に会った翌日、神原駿河の左腕は人間のものに戻っていた。
 素直に喜べない神原。神原はもう一度蠟花に会い、バスケ勝負を申し入れる。彼女を成仏させるためにも。…


 いきなり阿良々木暦たちが卒業していて、「あれ、シリーズの順番読み飛ばしたかしら??」と焦った一冊。でも多分あってると思うんですが。元々時系列飛びまくるシリーズですもんね。
 神原一人称の今回、神原が案外まともで驚いた(苦笑;)。真面目に苦悩し、色々考えてたんですね。とりあえず悪魔の腕(猿の手、か?)は神原から離れました。神原の母親と貝木泥舟の間にも浅からぬ因縁がある様子、しかも回帰の方は好意的に神原を見ているようだし。で、最終的には阿良々木暦が美味しいとこ持って行くし(笑)。
 さて、次はいつの時点での話になることやら。また飛ぶのかな、それとも戻るのかなぁ。忍野扇は男の子なのか女の子なのか、その説明もいずれあるんでしょうね。