読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

マンガがあるじゃないか――わたしをつくったこの一冊 河出書房新社 編 河出書房新社 2016年

 ほんとうに面白い、ぜひ読んでおくべきとっておきの名作・傑作・衝撃作を教えます。小説家、評論家、マンガ家etc.が、全国の中高生に薦めるマンガガイドの決定版! さあ広大なマンガの荒野へ!

■29人の推薦文のタイトルは以下の通り。
年代やジャンルを問わず、さまざまなマンガが推薦されています。
誰がどんな本を紹介しているのかは、ぜひ本書で!


木皿泉……「働く」ことの根本を考えさせてくれる一冊 『白エリと青エリ』関根美有
光浦靖子……働き、恋する女子のためのバイブル 『エースをねらえ!山本鈴美香
ヤマザキマリ……飄々とした“物寂しさ” 『河童の三平水木しげる
坂東巳之助……読ませていただきます 『HUNTERXHUNTER』富樫義博
みなもと太郎……その始まりは一人の人間の努力です
                    『OO7』シリーズ さいとう・たかお/イアン・フレミング原作
吉川浩満……ギャグとダンドリと私 『ダンドリくん』泉昌之
荻原規子……平凡な日常は退屈じゃない 『動物のお医者さん佐々木倫子
辛酸なめ子……「埼玉県のひみつ」で自分探し 『埼玉県のひみつ』学研まんが
オカリナ(おかずクラブ)……一生懸命に生きる愛すべき人たち 『赤ちゃんと僕羅川真里茂
中野京子……人間は変化する 『火の鳥鳳凰編』手塚治虫


中条省平……読まぬは一生の損 『自虐の詩業田良家
佐渡島庸平……「想い」なくして世の中は変わらない 『風雲児たちみなもと太郎
香山リカ……いつでもここに帰れる 『ロスト ハウス』大島弓子
春風亭一之輔……不条理に翻弄される若者たち 『アドルフに告ぐ手塚治虫
サンキュータツオ……歴史と切なさの大河ロマン 『日出処の天子山岸涼子
ヨシダナギ……ブラックユーモア 『ちびまるこちゃん』さくらももこ
細谷佳正……真っ直ぐに思いを貫く力 『うしおととら藤田和日郎
長尾謙一郎……笑いは宇宙最大の謎 『ギャグゲリラ』赤塚不二夫
佐藤克文……動物目線で覗く水の中 『釣りキチ三平矢口高雄
宮田俊哉Kis-My-Ft2)……誰でも幸せになれる青春の教科書
              『とらドラ!竹宮ゆゆこ 原作/絶叫 作画/ヤス キャラクターデザイン


永江朗……普通の人の普通の生活。だけど面白い 『寺島町奇譚』滝田ゆう
高野秀行……猿になりたい 『プロゴファー猿』藤子不二雄
水島裕……つらい感情、悲しい感情をとことん味わう
                     『人間交差点 Human Scramble』矢島正雄 原作/弘兼憲史 作画
西智子……愚かな者の美学 『三十三間堂外伝』平田弘史
飲茶……強さを哲学したバトル漫画の金字塔 グラップラー刃牙板垣恵介
大橋智之……今も専門書の隣に 『のび太の恐竜藤子・F・不二雄
奥平邦彦……迷える自分を肯定しよう 『銀の匙 Silver Spoon荒川弘
蒼井ブルー……触れること、感じること 『花男松本大洋
宇野常寛……世界を肯定する思想としての奈良重雄論 『幕張』木多康昭
                                   (出版社紹介文に付け足しました)

 荻原規子さん新刊出してないかしら、と検索掛けたら引っかかった本。
 紹介者がある程度の年齢の方ばかりなので、そこそこ古めの漫画紹介になるのは仕方ない所ですね。ただ、熱意は伝わって来るものが多かったです。
 オカリナさんの『赤ちゃんと僕』とか宇野常寛さんの『幕張』とか。
 サンキュータツオさん紹介の『日出処の天子』はもう一度読み返したくなりましたよ。私、高校時代に読んでたのが災いして、歴史の試験で答え「崇峻天皇」が出てこなくてですね; 「泊瀬部大王」と書いて×をくらったことを思い出しました; …だって『日出処の天子』ではその名前で出てきてたんだもの;;
 声優の細谷佳正さんが『うしおととら』を熱く紹介されていたのも印象的でした。私原作は読んでないんですがアニメの方は見てまして、…細谷さん出てらっしゃいますよね、秋葉流役で。士気高くやってらっしゃるんだろうなぁ。でも本人が語ってたサトリのエピソードは、アニメにはなってませんよね;
 でも私、『自虐の詩』は駄目だったんだよなぁ。どうもDV的な話は、いくら感動的なラストを迎えても熱意を持って読めないようだ、とこの頃自分で気が付きました。