読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

阿刀田高の楽しい古事記 阿刀田高著 角川書店 2000年

 嫉妬深くておんな好き、だだっ子で暴れん坊。神様は、こんな人間的だった。
 イザナギイザナミの国造り、アマテラスの岩隠れ、八俣の大蛇、因幡の白兎。古代、神々が高天原に集い、闘い、戯れていた頃――。
 史料をもとに伝説の地を訪ね、物語のあとを辿った著者が神々と歴代の天皇の、奇抜で人間的な武勇伝や色恋をみずみずしく、且つユーモアたっぷりに描く。                (紹介文より)

 日本神話ってあまり知らないよな、と借りてみた一冊。いやそれなら、「古事記」そのものを読めよ、って感じなんですが、そこはそれ、ねぇ(苦笑;)。
 そうしたら前半は結構馴染みがあって、あれ?と思うことしきり。…そうか、荻原規子さんの勾玉三部作のおかげで、国生みからヤマトタケルくらいまでは何となく入ってるんだな~。樹なつみさんの『八雲立つ』とかも、ですね。
 で、それ以降も、エピソードとして知ってるものもない訳ではなかったんですが(佐保彦佐保姫のあたりは氷室冴子さんのおかげですね)、とにかく名前が入って来ない!(爆!) 日本の古代神って、どうしてあんなに名前長くてややこしいんだ!
 で、やっぱり後半はあまり記憶に残らなかったりするんでした。…情けない;
 そうそう、崇峻天皇推古天皇まで書かれていた、ってのはびっくりしたんでした。この辺りになると今度は山岸涼子著『日出処の天子』で覚えがあるんだよな~。高校の日本史のテストで、「崇峻天皇」が出て来なくて「泊瀬部大王」って書いてバツ貰った苦い思い出が…(苦笑;)。