読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

川をくだる小人たち メアリー・ノートン作/林容吉訳 岩波少年文庫 1976年

 英国での出版は1959年。
 小人の冒険シリーズ三冊目。

 森の木こり小屋にたどりついた小人の一家は、なつかしいいとこの家族と再会しましたが、ここも安住の地ではありませんでした。いとこの家族とは反りが合わず、「借る」ことも禁じられます。
 両親らに黙ってこっそりこの屋の住人と話していたアリエッティは、住人達がこの小屋を出て行ってしまうことを知ります。人のいない小屋で生活することはできません。新しい住人が来るまで持ちこたえる、といういとこたちに対し、アリエッティたちはこの家を出ることを決意します。
 恐ろしいイタチの目を逃れるために下水管を通って外に出た一家は、スピラーの案内の下、小人たちの理想郷リトル・フォーダムを目指すことに。ところが一時的に住み始めたやかんが、大雨の為に川に流されてしまいました。川の真ん中にできた、枝や木切れでできた島に立ち往生していたアリエッティたちは、ジプシーのマイルド・アイに見つかってしまいます。…
                              (表紙折り返しの内容紹介に付け足しました)


 2作目以降は、明らかに続きが書かれることを想定して作られている内容。その割には、今回いきなり「リトル・フォーダム」とかいう、小人たちの住めるサイズの家が並んだ町、ってのが出てきましたが、これは現実での何を示してるんだろう??
 小人たちが人間のものや自然のものを工夫して使うさまは、相変わらずおままごとのようで楽しい。やっぱり縮尺が合わない気がするところはありますが、まぁご愛嬌。そしてホミリー母さんは、変わらず鬱陶しいのでしたよ(苦笑;)。
 さて、アリエッティたち一家は、次でちゃんとリトル・フォーダムとやらに着けるんでしょうか。
 次巻に続きます。