読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

月曜日は水玉の犬 恩田陸著 筑摩書房 2022年

『土曜日は灰色の馬』『日曜日は青い蜥蜴』に続いての第三弾、強烈で贅沢な最新エッセイ集。雑誌掲載の書評や文庫解説、「ベスト3」選出企画、映画・美術館向けパンフや図録への寄稿など、2021年のものまで収録。数多のエンターテインメントを恩田陸と味わい尽くす――!
 ――いろいろな意味ですごい世界になったものだが、逆にリアル書店で過ごす時間、リアルに対面で読んだ本や観た映画について語り合う時間、酒を酌み交わしつつとりとめのない雑談をする時間のありがたみと幸せを、しみじみと感じてしまう。
この本で、私のそんな雑談をひととき楽しんでいただければ幸甚である。(あとがきより抜粋)
                       (出版社HPより)

 恩田さんのエッセイ集第三弾。恩田さん、本当タイトルの付け方上手いわ。
 相変わらずの読書量、料理本まで読んでらっしゃったとは…! 確かに、恩田作品って美味しそうなもの結構出てくるけど、でその大半登場人物が作ったものだけど!
 「吉兆」の祖、湯木貞一の語り口にうっとり、と具体例が紹介されているのですが、高野豆腐の舌ざわりを「にんまり」と表現する、秋さばを「くっつり」と煮る。…何だこれは、美味しそうじゃないか! 『亡命ロシア料理』の内容は、「ソ連から亡命してアメリカにやってきたロシア人の文芸批評家が、アメリカの不味いジャンクフードを罵倒しながら…」 …なるほど(笑)。
 ミステリは勿論、ホラー、紀行本、宗教の解説書にノンフィクション、日本の作品も海外の作品も、現代ものから古典も勿論、映画も多数。香港映画の説明「身体を張ったアクション、闇社会、爆発いっぱい、血糊もべったり、鳩も飛ぶ」には電車の中で思わず吹き出しました。私、香港映画そんなに見てないけど、鳩 飛んでる気がするなぁ(笑)。
 恩田さんが、漫画についてはかなり読んでらっしゃる感じなのに(入院中に『ブラック・ジャック』って、全巻持ち込んだのかしら)、アニメについてそんなに言及されてなかった理由も分かりました。私らの小さい頃って、ビデオもなかったですものね。でもそしたら、何故、ジブリ美術館の図録への寄稿の依頼があったんだろう、ってのも不思議なんですが。
 恩田さんの見た夢も幾つか紹介されていて、変わった夢見てらっしゃるなぁ。しかもよく覚えてるとも。これからのお話の元になるのかしら。
 そして、『カルトQ』は私も物凄く好きな番組だったのでしたよ。
 さて、何年か後には『火曜日~』『水曜日~』のエッセイ集が出るのかしら。楽しみです。