読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

西尾維新対談集 本題 西尾維新著/木村俊介構成 講談社 2014年

 “一線を走る彼らに、前置きは不要だ。”
 デビュー以来第一線を走り続ける作家・西尾維新が書いた5通の手紙と、それを受け取ったクリエイター達による、「本題」からはじまる濃密な対談集。   (出版社HPより)

 物語の「ルール」と「作り方」 ×小林賢太郎
 物語をどう終わらせるのか ×荒川弘
 やすりで肌を削るように「創る」 ×羽海野チカ
 「今」しか書けない物語 ×辻村深月
 空っぽになるまで出し尽くす ×堀江敏幸

 辻村さんの新刊を捜していたらヒットした本。
 私は西尾維新作品はあまり読んでいないのですが、アニメこんなにヒットしていたんですね。確かに続々アニメ化されてるなぁ、とは思ってたんですが。羽海野さんなんか、本当に熱心に見てらっしゃるし。「集団で仕事すること」について、男の人の方が仕事の割り振りが上手い、女の人の方が抱え込んだり自分でやった方が早い、と思う人が多い、ってのは確かにそうかもしれない。
 荒川さんの物語の創り方、「終わりを決めてそこに向かって行く」ってのには凄いなぁ、としみじみ思いました。それにあわせて登場人物を配置して行く、ってのにも。確かにそうしてるんだよな、『鋼の錬金術師』のぶれない語り口はそれでしか出ませんよね。『アルスラーン戦記』もそれで構成しているそうで、そしたら多分第一部しか漫画化しない、ってことだろうなぁ。原作終わってないもんなぁ。
 荒川さんが元々原作読んでなかった、ってのには驚きました。私も担当編集者さんと同じく、「当然読んでいるもの」と思ってましたよ。だから「荒川弘で漫画化」ってきいた時には、そりゃ間違いなく面白いわ、とわくわくしましたし。ただ、タハミーネ王妃もファランギースも、たおやかではなくなるだろうなぁ。絶対逞しいわ(笑)。
 西尾さんの作品も読んでみたくなりましたね。でも出版数多そうなんだよなぁ。手をつけ始めたらそれはそれで大変そうなんだよなぁ。