読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

おおきく振りかぶって 16~19巻  ひぐちアサ著  講談社アフタヌーンKC

 千恵の力も借りて、合宿中の朝食を作ることになった三橋と阿部。いきなり詰め込まれた栄養学の知識にあっぷあっぷしながら献立を決めていく。
 県大会準々決勝、武蔵野第一高校と春日部市立高校。
 春日部市は二回裏に先発・三年生の香具山を撃ち、一点先制。三回にも二点を取られ、武蔵野は四回を待たずしてピッチャー榛名に交代する。
 八回表、武蔵野は相手エラーも含めて一点を返す。80球を越えても榛名な投げ続け、春日部に追加点を与えない。九回表、武蔵野は同点に追いついて延長戦突入。
 10回表、武蔵野は一点入れるが裏、春日部は榛名からホームランを撃ち、試合は振り出しへ。
 11回表、代わったバッテリーから榛名はホームランを撃ち返し、その裏を抑えて準決勝に勝ち進む。
 試合結果、榛名の投球数を見て心中複雑な阿部。西浦高校野球部は翌日の準決勝を観戦する。

 準決勝、武蔵野第一対ARC学園。投手4人を擁する王者ARC学園に対し、榛名は先発で投げる。だが二回に3点を取られ、キャッチャー交代を依頼。幼馴染みの秋丸を相手に、榛名は組み立てまで自分で進める。
 7回表、相手一年生投手・太田川から2点を取り、その裏、榛名も打たれ始める。秋丸の捕球ミスもあって3点追加されスコアは6対2。8回表、武蔵野は再び2点を入れて6対4まで追い上げる。
 8回裏、デッドボールでランナーが出たことからキャッチャーはまた秋丸から正捕手へ交代。だが榛名はARCに捕まり、11点まで点を取られて8回コールドで試合終了となる。
 試合後の榛名と会い、三橋を紹介する阿部。榛名の心境の変わりようを指摘する阿部に、榛名は中学時代の自分を顧みて、それを受け入れたチームに感謝する。そして三橋は、「振りかぶって投げる」ことを宣言した。
 一方モモカンは甲子園での観戦を計画、練習試合のスケジュールも組んだ。…


 この頃は身体が大きくなる仕組み、みたいなものも科学的に分かってるのね~。「運動した後は成長ホルモンが沢山出るから2時間以内に食事を取って…」なんてのは、まさしく相撲取りの生活ですよね。経験値でもう分かってた訳だ。
 自分の口調の強さに、千恵ちゃんの態度を見て気付く阿部、過去の自分の身勝手さを漸く自覚した榛名。それぞれの成長が納得行く形で示される。秋丸君に関しては、私は秋丸君に味方するけどなぁ。何しろ私も熱量の少ない人種なので。捕るのが突出して上手いという才能が勿体ない、と周囲は思ってるんだろうけど、勝手に巻き込んでおいて人の将来まで決めるなよ、と思ってしまいましたよ。もっとやる気のある、上手いキャッチャー見つけてくればいいじゃん、みたいな。でも今回でやる気を出すのかなぁ、秋丸君。
 監督の役割(?)として、褒め方、乗せ方の上手さってのもあるんだな、とも思いました。「エースより正捕手の方が代わりがいない」と阿部に声をかけるモモカン、「代える気はない」と二年生エースに伝えてハートを鷲掴みにする春日部の監督、三年生キャッチャーを責める言葉を聞かせることによって一年生ピッチャーを奮起させるARCの監督。それを「わざとだよな」と理解している選手もちゃんといる訳で、そういう子の持ち上げ方もそれぞれの監督は持ってるんだろうなぁ。
 声優さんの話を元ネタにしたエロ妄想話、ってのは「作品の中で紹介します」って前提で聞いたんでしょうね(笑)。これ、また続きがアニメになったら、その話を自分で改めて演じることになったりするんでしょうか。恥ずかしいだろうなぁ、見てみたいけど(笑)。