読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

おおきく振りかぶって 30~32巻  ひぐちアサ著  講談社アフタヌーンKC

 4市大会、6回表 崎玉の攻撃、無死一・二塁から。
 バッター石浪に、外へストライクを取りに行った球をホームランにされ、6対1に。
 6回裏から、崎玉はピッチャーを市原に代えて来た。スクリューとストレートを絡めて組み立てた配球に阿部は打ち取られ、市原石浪コンビが正規バッテリーだと悟る。
 7回、崎玉は夏大会のリベンジを誓い、コールドゲームを狙う。打者一人目のバントは失敗したが二人目で成功、一死一塁。ゲッツーを狙って投げた内へのカーブは打たれてヒット、1死一・二塁。続く4番佐倉に長打コースを撃たれたと思われたが、セカンド沖が飛びついて捕球、ゲッツーに。
 西浦の攻撃、一人目三振の後デッドボールで4番花井は四球、5番田島もよけた球が掠って出塁で1死満塁。6番栄口が打った球を外野が悪送球、二人が本塁に帰って1死一・三塁。7番水谷がポテンヒットで再び満塁、8番阿部も配給を読み切って安打で2点追加、さらに9番三橋のスクイズでプラス1点、6対6に。

 崎玉は投手を佐倉に戻し、1番泉は三振した。
 8回表、崎玉の攻撃。石浪は内に入った球を打ち上げたが、回転がかかってイレギュラーにバウンドしたこともあってヒットに。送りバントで二塁まで進塁、7番市原はタイミングを狂わされながらもセンターまで飛ばし、1点勝ち越す。8番原田に対する阿部の配球に、勇気を振り絞って首を振る三橋。だが変えた球はレフトオーバー、三塁まで走る打者が邪魔になってバックホームが遅れ、8点目が入る。
 自分の首振りのせいだ、と半ば放心状態の三橋。ドヤしつけないように気を使って「お前のせいではない」と伝える阿部。残りは阿部の言う通りに投げて追加点を抑え、益々阿部への信奉が深まる三橋に、阿部は改めて、2人で力を合わせることを説く。
 8回裏三者凡退、9回表。一死の後ヒットを打たれ、ランナー一塁で4番佐倉を迎えることに。盗塁されてランナーは二塁に、佐倉はヒットは打つが満足のいくバッティングではない。次の石浪への配球に、三橋は再び首を振る。変えられた球は石浪が予想したものだったが、偶然三橋の球が狂い、何とかゲッツーで3アウトに。
 9回裏、打順は田島から。西広が佐倉のクセに気が付き情報共有するが、それは対西浦戦のためのシカケだった。負けずに田島は二塁打を打ち、続く栄口は封じられた。

 7番水谷は四球、8番阿部は死球で満塁。9番三橋で田島がホームスチール、それぞれのランナーも出塁して一死二・三塁に。三橋のスクイズは失敗して二死一・三塁、続く泉は四球で二死満塁。ここで投手交代、再び市原に。沖は四球を見極めたつもりだったが、審判はストライクを取り、三振でゲームセット、崎玉が8-7で勝利した。
 田島の提案で西浦メンバーは崎玉と一緒に昼ご飯を食べることに。田島は石浪と話して小柄な自分の可能性に希望を抱く。ストライクゾーンについての意見交換、冬休みのバイトの情報、強豪ARCの実情。花井はバイト代を、裏グラウンドへのライト設置に使えないかと考える。
 その頃モモカンの父親は、コネを利用して斉徳大学高校との練習試合を依頼していた。…

 普通の野球漫画なら「センター前ヒット―――!」って実況が入るとか選手の誰かが言ってくれるとかあるんですけど、『おおふり』にはなくてですね、把握するのが結構大変(←今更・苦笑;)。
 配球ひとつひとつの意味を説く。三橋の意見も取り入れようとする阿部の態度に、思わず涙ぐむ三橋。よかったねぇ、でもその後、阿部に怒鳴られたりするんですけど(笑)。
 ストライクゾーンについての言及もあり。これはまた後日詳しい解説がありそうですね。
 花井くんのモモカンへの仄かな想いも、あれは募ってるとみていいんですよね?(笑)
 次は冬の過ごし方になるのかな。次巻に続きます。