6名の人気作家による短編。
暗がりの子供 道尾秀介
莉子にはもうすぐ、妹か弟ができる。自分と違って、きっと足が不自然に曲がっていたり、お腹がでていたりすることもないだろう。祖母の手術や介護のことも相まって、莉子の家はぎくしゃくしている。莉子は図書館で借りた『空飛ぶ宝物』という絵本を読んで、頭の中に絵本の主人公・真子を住まわせるようになる。
トゥラーダ 近藤史恵
リスボンにて。自転車選手・白石誓は、チームメイトのルイスの家に下宿していた。ルイスは以前、ドーピングの疑いをかけられて、ようやく復帰したばかり。闘牛を見てから体長を崩していた誓への優しさに、誓はルイスの無実を信じる。
R-18――二次元規制についてとある出版関係者たちの雑談 有川浩
「表現規制とゾーニング」「二次元≠三次元」「二次元エロは雅か否か」「性的欲求の昇華」について、独自の見解を述べる作家とその意見を拝聴する担当編集者の会話。
万灯 米澤穂信
インドネシアからバングラデシュへ、天然ガスの開発のため奔走する商事会社社員伊丹。過酷な自然環境や人間関係の中、キーポイントとなる村の猛烈な反対にあい計画は頓挫するかと思われたが、その村からこっそり協力者が現れた。条件は、反対派の頭目を殺すこと。伊丹は他社の森下と組み目的を遂げるが、森下は罪の意識に苛まれ、全てを公表すると言い始める。
約束 湊かなえ
トンガの女子高で、国際ボランティアの一環として理恵子は教職に就いている。彼女の元に、婚約者の宗一が訪れてきた。大学のサークルで知り合った、成績優秀で容姿も優れた彼。だが、その器の小ささに気付き、理恵子は彼との別れを意識し始める。宗一には理恵子が必要だ、と宗一の親友の滝本が理恵子を説得し、それが理恵子の軛となる。… 恩田陸さんが書いてるのか、てんで予約を入れた一冊。近藤さんの短編は読んだことある作品でしたね。
道尾さん、米澤さんの作品は初めて読みました。…面白くて驚いた。(←何気に失礼;)
特に米澤さんの作品は、スケールは大きいわ密度は濃いわラストの捻りは効いてるわ、短編のお手本のよう。これで二時間ドラマ一本いけるよ、みたいな。
確かに他の作品にも手を出したくなりましたね。でも長編もこの調子だったら、読み始めるのに勇気いるなぁ。内容濃すぎて、「えいっ」と気合い入れないといけないかも(苦笑;)。
道尾さん、米澤さんの作品は初めて読みました。…面白くて驚いた。(←何気に失礼;)
特に米澤さんの作品は、スケールは大きいわ密度は濃いわラストの捻りは効いてるわ、短編のお手本のよう。これで二時間ドラマ一本いけるよ、みたいな。
確かに他の作品にも手を出したくなりましたね。でも長編もこの調子だったら、読み始めるのに勇気いるなぁ。内容濃すぎて、「えいっ」と気合い入れないといけないかも(苦笑;)。