読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

どろろ 全3巻 手塚治虫著 秋田書店

 初出は1967年、少年サンデーで連載。

 「天下を取りたい」という野望のため、戦国武将醍醐景光は生まれて来る子供を妖怪に捧げる。48の妖怪に目鼻口など48か所を取られた赤ん坊は川に捨てられるが、医師に拾われ、人造の臓器を与えられた。
 成長した少年は百鬼丸と名付けられ、自分の身体を取り戻す旅に出る。
 何故か百鬼丸を慕ってついてくるスリの子供・どろろと共に、百鬼丸は様々な妖怪と戦って行く。…

 読んだことはなかったのですが、あまりにも有名なこの作品、どうしてもアウトラインは耳に入っておりまして。だからどろろが実は女の子だとか、未完だとかいうことは知っていました。でも、背中に入れ墨とか財宝の隠し場所がとか言うエピソードは知らなかったなぁ。しかも、その財宝見つからないままだし。
 百鬼丸というのは、元の身体を取り戻せば取り戻すほど弱くなるというか、弱点が増える訳ですよね。48の妖怪との闘いを最後まで描いていたら、どんな結末が待っていたのか。財宝はどこに隠されていたのか、どろろはどう使ったのか。父親の意思を継いで、逃げずに民衆のために戦ったのか。…でもそれじゃどろろじゃない気はするんですよね。
 こういう文庫版を読むと毎回思ってしまうんですが、漫画って文庫版で読むには小さすぎる思うんだよなぁ。やっぱり最低限単行本サイズの大きさはいると思うんですが。