かつて帝国(シャルムラグリア)の城に捕えられていた三人の少年少女。皇帝の拘束魔術に呪縛され戦に駆り出され、互いの背中を護るように、寄り添うように生きてきた彼らは、長じて敵同士となった。
白銀の髪に藤色の瞳、魔女軍師オレンディアと、金髪碧眼の帝国皇帝ユーディアス、漆黒の眼と髪を持つ敵国王朝皇帝アリュージャ。
先の苛烈な戦で帝国内の主な勇将は死に、国力的にも余力はないのに声高に開戦を叫ぶ主戦派と、それを食い止めたい魔女派。王朝は休戦した5年の間に結束を固め地力を増し、楽々勝てることが分かっているから休戦の延長にも応じない。
かくなる上は皇帝の首をすげ代えるしかない。オレンディアは一人の少年を時期皇帝候補に担ぎ出す。名代として就けたのは、同じく魔女の証 白銀の髪と藤色の瞳を持つ少女ミレディア。散々に命を狙われながら辿り着いた帝都ストラディカで、ミレディアは後見の証としてその漆黒の髪の少年 アリルと婚姻する。幼い頃、“魔王の森”で出会い、孤児の彼女に初めて名前をくれた金髪碧眼の青年 アキに思いを残しながら…。
そして今、アキはミレディアの目の前に敵として現れていた。…
白銀の髪に藤色の瞳、魔女軍師オレンディアと、金髪碧眼の帝国皇帝ユーディアス、漆黒の眼と髪を持つ敵国王朝皇帝アリュージャ。
先の苛烈な戦で帝国内の主な勇将は死に、国力的にも余力はないのに声高に開戦を叫ぶ主戦派と、それを食い止めたい魔女派。王朝は休戦した5年の間に結束を固め地力を増し、楽々勝てることが分かっているから休戦の延長にも応じない。
かくなる上は皇帝の首をすげ代えるしかない。オレンディアは一人の少年を時期皇帝候補に担ぎ出す。名代として就けたのは、同じく魔女の証 白銀の髪と藤色の瞳を持つ少女ミレディア。散々に命を狙われながら辿り着いた帝都ストラディカで、ミレディアは後見の証としてその漆黒の髪の少年 アリルと婚姻する。幼い頃、“魔王の森”で出会い、孤児の彼女に初めて名前をくれた金髪碧眼の青年 アキに思いを残しながら…。
そして今、アキはミレディアの目の前に敵として現れていた。…
粗筋としては多分、これで間違ってないと思うんですが。
…う~ん、困った。とにかく読みにくかった(苦笑;)。
先の『彩雲国物語』が、人物や地名等々巻数が増すのにあわせて徐々に増えて行ったのに対し、今回はもういきなりのオンパレード。一人語りは多いし(つまり視点が変わる)、過去と現在が入り交じるし(しかも「過去」は一点ではない)、とにかく状況を把握し辛くて;; もういいや、と機械的に読み飛ばすことにしたら、ラスト50頁ほどで物語の背景が分かりました。…なるほど、確かに面白そうなんだけど、いいのか、おい;;
…う~ん、困った。とにかく読みにくかった(苦笑;)。
先の『彩雲国物語』が、人物や地名等々巻数が増すのにあわせて徐々に増えて行ったのに対し、今回はもういきなりのオンパレード。一人語りは多いし(つまり視点が変わる)、過去と現在が入り交じるし(しかも「過去」は一点ではない)、とにかく状況を把握し辛くて;; もういいや、と機械的に読み飛ばすことにしたら、ラスト50頁ほどで物語の背景が分かりました。…なるほど、確かに面白そうなんだけど、いいのか、おい;;