読書記録~防忘録~

読書記録です。時々、漫画やアニメにも独り言してます。

GOSICK RED 桜庭一樹著 角川書店 2013年

 『GOSICK』シリーズ、新章一冊目。
 ネタばれあります、すみません;

 1930年代、二つの大戦後のアメリカ、ニューヨークにて。
 グレイウルフ探偵社を開いたヴィクトリカのもとに、イタリアンマフィアから事件の依頼が来る。内容は、理由なく殺された三人の構成員の犯人を突き止めること。ガルボ・ボスは久城一弥の甥っ子・緑青を人質に取ってまで、ヴィクトリカに事件解明を強要する。
 NY図書館で爆死した一人目、ハーレムのショーパブで毒殺された二人目、セントラルパークで突然死した三人目。そして二人の目の前で、マシンガンで撃たれた四人目。いずれも久城一弥の働く新聞社で記事に取り上げられた人物の不審死。ヴィクトリカはたちどころに犯人を言い当ててみせる。そして、その裏で糸を引く人物のこと、その人物の真の目的まで。
 次なる人物の暗殺を阻止するため、一弥たちはエンパイアステートビル前の広場に向かう。…


 ええとでずね、推理小説としては読んでる途中で犯人判っちゃう感じで、前のシリーズより低学年向けと言うか、「初めて触れる推理小説」みたいな(苦笑;)。でもまぁ桜庭さんの作品は、世界観と言うか様式美を堪能する面が多々ありますしね。今回は明らかなモデルのいる世界でしたね。
 相変わらずレースとフリルに包まれたヴィクトリカ、一体どこからその費用を捻出してるんだ??と思いきや、ちゃんと衣装の出処は書かれていました。
 次の依頼人が訪れるラストは初期のペリー・メイスンシリーズのよう、シリーズ通しての結末は用意されてるのかな。